2023.04.06
コラム

モチベーションが上がらないと悩む人が知るべき”マズローのピラミッド”

モチベーションが下がると、仕事で成果を出すことも難しくなってしまいます。

しかし、一度下がるとなかなか自分で取り戻すのも難しいのがモチベーション。その管理に役立つのが「マズローのピラミッド」です。

この記事では「マズローのピラミッド」について、モチベーション維持・アップの観点から解説します。

マズローのピラミッドとは

一般的に「マズローのピラミッド」と呼ばれているのは、人間の欲求を5つの階層で理論化したピラミッドです。

アメリカの心理学者であるアブラハム・ハロルド・マズローによる「自己実現理論」に登場します。

“人間性心理学の生みの親”マズロー

アブラハム・ハロルド・マズロー(Abraham Harold Maslow)は、ニューヨーク州ブルックリンに生まれたアメリカの心理学者で、人間心理学の重要な生みの親であると言われています。

100以上の著書や雑誌論文を残しており、心理学だけに留まらず教育や経営学といった広い領域に大きな影響を与えています。

マズローの”人間欲求ピラミッド”

マズローのピラミッドは「欲求5段階説」「欲求階層説」など様々な呼び方をされています。

人間の基本的欲求には5つの階層によるピラミッドのような序列が存在していて、低次の欲求が満たされるごとに一段階上の高次の欲求を持つようになるという理論です。

(pixabay)

人間の基本的欲求の階層①生理的欲求 (Physiological needs)

5階層の中で最下層に位置するのが「生理的欲求 (Physiological needs)」です。

この欲求は人間が生命活動の維持に必要とする最低限の欲求を指しています。呼吸、食事、睡眠といった生理的欲求が満たされて初めて人はより高次の欲求を持つようになります。


トイレを我慢していたら読書どころではない、といった状況をイメージすると分かりやすいかもしれません。

人間の基本的欲求の階層②安全欲求 (Safety needs)

生理的欲求が満たされた次の欲求が「安全欲求」です。

「安全」にはいくつかの種類があると考えられます

。一つは紛争や暴力に巻き込まれる危険などが無く、病気や怪我から身の安全が確保できる意味の「身体的安全」です。

もう一つは経済的に安定していて生活維持に深刻な影響があるほどのお金の悩みは無いといった「経済的安全」です。

人間の基本的欲求の階層③社会的・愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)

「社会的・愛の欲求」は「組織や家族から受け入れられたい」という欲求で、「帰属欲求」と呼ばれることもあります。

孤独感に悩まず自分が所属していると感じられる、居場所があると思えるかどうか、などです。


集団の中で自分が何かしらの役割を果たしていると感じられる事が重要なため、集団の規模は問いません。

人間の基本的欲求の階層④承認欲求 (Esteem)

社会的欲求を満たせた次の欲求が「承認欲求」です。集団の中で自分が価値のある存在であると認められ、尊重されることを求めます。


承認・尊重には高レベルと低レベル、2つのレベルがあるとされています。

低いレベルの欲求は他者から与えられる尊敬や注目で、高いレベルの欲求は自分自身から向けられる自己尊重や自己信頼感・自立性です。

低レベルの欲求に留まらずに高レベルの欲求へ移る事が重要だとされています。

人間の基本的欲求の階層⑤自己実現欲求 (Self-actualization)

ピラミッドの最頂点に位置するのが「自己実現欲求」です。

この欲求は、夢を叶える事と限りなく近く、「理想の自分を叶える」といったものです。


例えば社会的に高い評価を獲得し認められたり資格試験に合格してキャリアを築く事が出来たりしても、人は自分に適していることをしない限り理想と現実のギャップに悩んでしまいます。

そのため、高次の欲求まで満たすためには社会的成功だけではなく、自己実現が重要だということです。

まとめ

「〇〇したい」「〇〇しよう」モチベーションが起こらず悩んだ時には、マズローのピラミッドを参考にして低次の欲求を満たせているかをチェックしてみるのも方法のひとつです。


スキルアップのための勉強をしようと決めたはずなのにやる気が出ない、朝生き生きと仕事に行く気力が起こらない、といったモチベーションに関する悩みが実は低次の欲求を満たせていない事に起因している可能性が考えられるからです。


低次の欲求を満たす事で自然と高次の欲求を引き出す事が出来ると、モチベーションアップに繋がります。

(pixabay)

まとめ

マズローのピラミッドには、「生理的欲求」「安全欲求」「社会的・愛の欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5つの階層があります。

低次の欲求が満たされて初めて、高次の欲求を満たそうという感覚が生まれるため、モチベーションに悩んだ時には低次の欲求が満たせているかどうかを見直してみましょう。

低次の欲求が満たせていない場合、まずその階層の欲求を満たす事でモチベーションアップに繋がる可能性があります。