2022.03.19
コラム

【リーダーの素質】部下のモチベーションを高める必要はない?

マネジメントを行う上で、部下のモチベーションの上げ方に悩んでいるリーダーも少なくありません。

実際、部下のやる気をUPさせるコミュニケーションの方法や、モチベーションが下がっている部下に対して上司がするべきことなどを解説した記事もたくさん見られます。

しかし、成果を上げるために部下のモチベーションは関係ありません。
本記事では、なぜ上司が部下のモチベーションを高める必要はないと言えるのか?優秀なリーダーがしていることをお伝えします。

(pixabay)

1.モチベーションとは?

モチベーションとは、日本語で「動機づけ」を意味します。
動機づけの中には二種類あり、「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」があります。

1-1.内発的動機づけ

内発的動機づけとは、外部からの影響を受けず、自分自身の欲求や好奇心による動機づけを言います。
報酬をもらうことが目的ではなく、行動すること自体が目的となるため、高いパフォーマンスを期待することができます。
ただし、人によってやりがいを感じるポイントや興味・関心がどこにあるのかが違うため、外発的動機づけと比較し、明確な方法が定まっておらず、効果がでるまでに時間がかかります。

1-2.外発的動機づけ

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外発的動機づけとは、賞与や昇格など、外部から得られる金銭的・精神的な報酬によってモチベーションを高めることを言います。また、逆に「目標を達成しなければ減給する」のように、成果による報酬ではなく、外部からの懲罰を回避することも含まれます。

内発的動機づけと比較して、効果がすぐに見込めるメリットがありますが、反対に依存性の高さがデメリットになります。報酬をもらえなければやらないなどのリスクにつながります。

2.成果とモチベーションの関係

モチベーションが高い=成果につながると考えている方が多いのではないでしょうか?
事実、そのようなビジネス本もたくさん販売されています。

部下のモチベーションを高めることが、リーダーの仕事でありマネジメントであると思ってしまっていることが間違いです。
正解は、「部下が成果を出せるようにサポートすること」こそが、リーダーの仕事です。

モチベーションが低い=成果が出ないと勘違いしてしまいそうになりますが、
モチベーションが低くても、適切な行動をすることで成果を残せる人もいます。逆に、やる気だけはあるのに、結果に結びつかないタイプも少なくありません。

3.「できる」リーダーがしていることとは?

モチベーションが高いことと、成果を出すことは関係がないことをお伝えしました。
では、本来のリーダーがしなければいけないことを3つ紹介します。

3-1.成果の出し方を教える

「最近、部下のやる気がないように見える」というように、部下のモチベーションが高いか低いかを気にする上司は少なくありません。
気にするべきは、成果が出ているかどうかです。そして、成果が出ていないのであれば原因がどこにあるかを明確にする必要があります。
成果を出すことで、モチベーションが上がるということを理解し、部下に成功体験を積ませてあげることができるリーダーです。

3-2.目標を明確にする

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できるリーダーは、目標設定を明確にします。いつまでに何をしないといけないかをはっきりと理解させることで、集中力やパフォーマンスの向上が期待できます。また、目標だけでなく目的を明確にすることも必要です。何のためにこの仕事をするのか?を知ることで、やりがいにつながります。

3-3.不安を解消する

仕事をする上で、失敗はつきものです。部下が失敗した時に怒ってしまうこともあるかもしれません。
そうすると、部下は次から新しいことにチャレンジすることに不安や恐怖を覚えてしまいます。

失敗した時にできるリーダーは何をするか?それは、失敗した原因を探り、改善点をフィードバックすることです。不安を解消することで部下のモチベーションを上げるのではなく、下げないということを意識しましょう。

4.まとめ

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できるリーダーは部下のモチベーションを気にしません。あくまでモチベーションとは、自分自身でコントロールし上げるものです。上司は、その成果を出せる環境を整えてあげることが役目です。本記事を参考にに、リーダーがするべきことについて改めて考えてみるのはいかがでしょうか?