2022.06.27
コラム

デキる人は「とりあえず本を読む」ことをしない。PDCA読書法とは。

あらゆるビジネスにおいて一層の「スピード感」が重視される時代、業務に必要な知識を短期間で実用レベルに習得する事が求められる場面は少なくありません。

幅広い知識の習得を加速できている人とそうでない人との差は、数年もすると大きく開くことになります。

今や業務管理に必須となったPDCAですが、読書ではどのように実践するのでしょうか。

PDCAの基本

業務管理における継続的な改善方法であるPDCAの基本を、おさらいしておきましょう。

PDCAは、4つの段階で構成されるサイクルです。

(pixabay)※編集/作成:RFCパートナーズ

  1. Plan(計画):業務計画を作成する。
  2. Do(実行):計画に基づいて業務を進める。
  3. Check(検証・評価):業務の実施と成果が、計画に沿っているか検証・評価する。
  4. Act(改善):計画通りに実施されていない部分を改善する。

単なる読書との違い

「本を読んで知識を習得する」という事でのPDCAとは、例えばどのようなサイクルになるのでしょうか。

Plan(計画を立てる際はリサーチが必須)

あらゆる情報が手に入りやすい時代、学びの計画を立てるには一つの知識習得に対しても情報リサーチが必須です。

書籍にも入門書から特定のテーマに特化させたものまで多数ある場合がほとんどでしょう。

リサーチ結果を整理して、全体像を掴んだ上で計画を立てます

(RFCパートナーズ)

Do(アウトプットの場を必ず作り出す)

知識・記憶を定着させるには、アウトプットが最も効果的と言われています。

インプットだけでは無意識に曖昧になっている部分も、ノートに書き出したり、人に話すとなると全て明確にせざるを得なくなり、体系的に整理する事になります。その結果、脳への定着率が圧倒的に高まるのです。

  • 本や音声等から得た知識を必ずアウトプットする
    • 学んだ内容について、仲間と会話する
    • ノートやパソコン等に、学んだ内容を書き出してみる
    • 人に教える・講義する

Check〜Act(学びのゴールを設定しておくこと)

読書の成果についての検証・評価・改善は、得た知識の実践に他なりません。

学びにはゴールがなく生涯継続していくものですが、仕事に必要な知識の習得であれば仕事での実践を通じて検証・評価をします。

得た知識を仕事のどの場面にどのように用いて、どのような成果に繋げたいのかという読書の目的を明確にして進める必要があります。

(pixabay)※編集/作成:RFCパートナーズ

PDCAはプライベートの充実にも効果を発揮する

PDCAは仕事だけでなくプライベートにも応用できるため、より豊かな人生、より良い生活をスピーディに手に入れるノウハウとして活用できるのです。

綺麗な車に乗りたい

車に乗る時にはいつでも綺麗な状態が良いが、ふと気がつくと汚れが溜まっている。急いで出かけなければいけない時に気がついても掃除や洗車をする暇が無いため諦めてそのまま乗って出かける事があり、どうにかしたい。

Plan〜Do(手に入れたいもの・ことを明確にして習慣化)

  • 手に入れたいこと…「いつも綺麗な車に乗りたい」
    • 週1回の車内清掃
    • 週1回の洗車
    • 月1回の備品チェック

Check〜Act(計画通りの成果が出ているか?)

  • 週1回の洗車が徹底できなかった
    • 年1回のコーティング施工をして、日々の洗車を簡易にする。この対策によって1回の洗車の所要時間が半分以下に削減されるためスケジューリングしやすくなる。

(pixabay)

PDCAを本当に実践するなら、スキルから習慣にまで落とし込む

業務管理のスキルと思われがちなPDCAですが、その本領を発揮させれば人生の向上にまで活かすことができます。

ただし、それにはPDCAを「ノウハウ・スキル」から「習慣・無意識」レベルにまで自分自身で引き上げる必要があります。

習慣・無意識のレベルにまで持っていくには、日々の反復が必須です。

例えばパソコン操作のショートカットキーを想像してみてください。新しいショートカットキーを覚える際に、慣れるまでの間はむしろ「ショートカットキーを使う方が面倒で非効率だ」と感じる人が多くいます。「どのキーだっけ?」と確認したり、手の位置もパッと決まらないためです。

しかしその段階を耐えて継続・反復していると、そのうちショートカットキーの使用が当たり前になり、昔やっていたショートカットを使わない操作方法がいかに非効率だったかに気がつきます

(pixabay)

新しい思考法やマネジメント法の習慣化にも、同じ事が言えます。慣れるまではひとつひとつ立ち止まって整理をして、計画を立てるにも時間がかかるため大変さを感じるかもしれません。

しかし一定の期間の継続・反復さえできれば、その後は特に労力を使わずともPDCAをあらゆる場面で実践し続けられるようになります。大変さを感じず所要時間も短縮されるため、いわば「自動」でPDCAの効果が手に入るような状態に近づくのです。

(pixabay)

PDCAが発揮する効果から考えれば、習慣化できた人と、時々仕事で必要な場面だけ時間をかけて実践する人との間に人生レベルの差がつくことは想像に難くありません。

まずは読書にPDCAを取り入れて、習慣化への一歩にしてみてはいかがでしょうか。

(参考文献|「一生食えるプロのPDCA」清水久三子/かんき出版)