2022.11.03
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採用面接まで自動化できる時代に?TOYOTAも導入する”録画面接”とは?

「録画面接」という言葉を聞いた事があるでしょうか。面接官との対面を必要とせず、採用面接の自動化を可能にする新しいシステムです。TOYOTAやパナソニック、三菱UFJ銀行などの大手企業も導入しています。

録画面接の導入によって今まで抱えていた採用活動の課題や問題点が大きく改善されたり、大幅なコストカットに繋がった事例もあります。

録画面接とは

録画面接とは、面接官との対面を必要としない動画形式の採用面接です。企業側が予め設定した質問に対して、応募者自身が動画撮影で回答します。応募者はカメラ付きのPC等を使用して動画で受け答えを行い、企業は応募者から届いた回答動画を元にして選考を行います。

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録画面接のメリット

録画面接にはZOOMなど会議ツールを使用したオンライン面接といくつかの大きく異なる点があります。その特徴的なメリットは、現在の対面形式の面接が抱える問題点を大きく改善すると言います。

録画面接のメリット①面接官とのスケジュール合わせが不要になる

録画面接では面接官が同席しないため、応募者と面接官との間でのスケジュール合わせが不要になります。

応募者が多い場合などは特にスケジュール調整だけでもかなりの工程数が生じるため、録画面接の導入によって面接官を担当する従業員の負担を大きく削減できる事が期待されます。

録画面接のメリット②双方に時間と場所の制限がない

応募者とリアルタイムでやり取りをする会議ツールでのオンライン面接と違って、録画面接の場合は応募者が都合の良い時にセルフで実施します。

企業側が休みの曜日や面接官の都合がつかないタイミングでも、応募者側で面接が進むため業務の負担軽減と効率化が期待できます。

また、採用担当者も自分の都合に合わせて選考スケジュールを組みやすいという特徴があります。

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録画面接のデメリット

採用面接の自動化を叶えられると期待が寄せられている録画面接ですが、録画ならではの課題もあります。

録画面接のデメリット①オンライン面接以上に応募者のカメラ慣れが必要

オンライン面接の場合は画面越しであっても面接官の顔を見ながらの会話形式ですが、録画面接の場合は応募者がカメラに向かって一人で回答する環境になります。そのため、動画・カメラ慣れしていない応募者にとっては非常に話づらい状況です。

カメラに慣れているかどうかが印象の良し悪しに繋がってしまうと、面接の本来の目的とは解離してしまう可能性があります。

録画面接のデメリット②応募者の印象を元に一歩進んだアレンジ質問ができない

今後のAI技術の導入・発展に伴って解決される可能性が高い課題ですが、録画面接では応募者への質問を事前に設定するためリアルタイムならではの応募者を見た上でのアレンジ質問が望めないという問題点があります。

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録画面接の活用例

録画面接の特徴を踏まえて実際にどんな活用方法があるのでしょうか。

録画面接の活用例①0.5次面接に活用する

録画面接を1次選考手前の「0.5次面接」の位置づけに活用する例があります。
録画面接なら応募書類だけでは見えない応募者の雰囲気が分かるため、書類選考の時と一次選考の時とのギャップを防止する効果が期待されています。

録画面接の活用例②出張費用のコストカットに活用

全国展開をしている企業の採用担当者が、各地に出向いて面接を行っているケースがあります。
録画面接の導入によって面接実施までのスピード感が向上し、数十万円以上の出張費削減に繋がった企業もあると言います。

録画面接の活用例②面接の様子をより幅広い人員に共有できる

録画面接なら今までは応募者の様子を限られた少人数の面接官のみではなく、今まで見る機会がなかった人にも拡大して確認してもらう事が可能になります。必要とする人材と採用者のギャップやミスマッチの防止に役立つ可能性があります。

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まとめ

まだまだ今後の伸び代がある録画面接ですが、対面形式のリアルタイム面接と組み合わせて導入・活用することで大きなメリットをもたらす可能性は高いと言えるでしょう。

録画面接の導入によって削減・効率化できたコストや労力を、本来十分にかけるべきステップにまわせる事は企業によって非常に有意義です。

面接を全て録画に切り替えることは現実的ではないでしょう。しかし、一次選考の効率化や自己紹介などの必須かつ応募者側からのアピールが主となるような質問項目に関してスポット的に活用するなど、導入の仕方を工夫できます。

自社が抱える採用の課題に、録画面接によって解消される部分があるか検討してみる価値があるかもしれません。