【例文あり】転職したい理由は「給料」面接での正しい伝え方
転職理由のランキング上位に入ることが多いのが「給料・給与」に関する不満ですが、面接の場での伝え方には悩む人が多いものです。
そのまま正直に伝えたら、面接官から「給料のことしか考えていないのか」「給料が高ければ、どの会社でも良いと思っているのか」など、マイナスな印象を持たれてしまいそうで、非常に不安に感じるものです。
そこで、この記事では、転職したい理由が給料である場合の面接での正しい伝え方について、例文を紹介しながら解説します。
目次
「給料が理由で転職したい」をポジティブに言い換えるポイント
給料が理由で転職したい場合には、伝え方によっては面接官から不信感を抱かれるなど大きなマイナスイメージになり得ます。そのため、きちんとポジティブな言い方を選ぶ必要があります。
「職場の評価に納得がいかなかった」場合の言い換え
職場から自身に対する評価に納得がいかず転職を決意した場合、「職場の評価の内容」ではなく、「仕組みや制度」を主語にするのも、良い言い換えに繋がります。
例えば、「成果を評価してくれない会社だった」ではなく、「〇〇で評価する仕組みを運用していたため、〇〇のような成果は反映されづらい面があった」といった言い換えです。
「年功序列に不公平を感じた」場合の言い換え
時代が変わったと言われていても、実際には、現在も年功序列の仕組みになっている企業が少なくありません。
年功序列で給料が決まる点に不公平さを感じて転職を決意した場合、「納得がいかない」という考えのを「〇〇の環境で働きたい」という今後の意気込みを示す表現に変える方法があります。
例えば、「年功序列に納得できず、転職を決意した」ではなく、「実績がしっかりと評価に繋がり、若手社員でも活躍できる可能性がある環境で働きたいと思った」といった伝え方に変えます。
「転職したい理由は給料」面接時の伝え方の例文とポイント
給料が理由で転職したい場合の、面接での伝え方について具体的な例文と、ポイントを解説します。
給料が理由で転職する場合の、面接時の回答例文
「以前の会社では、主に勤続年数を基準として社員を評価する仕組みを採用していました。長く働いている事に対して評価してもらえる一方で成果は重視されなかったため、社員の多くが業務内容の変更を避けて同じ業務内容で働き続ける事を望んでいました。今後は、成果が重視される職場に身を置き、良い緊張感の中で新しい業務にも挑戦しながら働きたいという理由から、若手社員の方も数多く活躍されている御社を志望いたしました。」
ポイント①「嘘の理由」を用意しないこと
当然のことですが、事実では無い転職理由を用意して面接に望むことは禁物です。
転職理由でマイナス印象を持たれたくという気持ちから、思わず良い印象に繋がる理由を用意したくなってしまうという人もいますが、いくら準備しても、事実と異なるという点はいずれ先方に伝わるものです。
事実と異なる話をしてしまえば、例えば転職理由に関して少し深掘りをする質問に明確に答えられなかったり、他の質問項目の回答内容と矛盾が生じるなどします。
そうなれば、根本的な信頼を失ってしまい、取り返しがつきません。
転職理由は、新しく用意するものではありません。「本当の理由を、ポジティブな角度で表現」するようにしましょう。
ポイント②主語を「給料」だけにせず、「今後の挑戦」「貢献」などを含めること
転職理由が給料に関する不満だった場合に、前向きな表現に変えるポイントとして「今後の挑戦」「貢献」などを主語に含めるのは、有効な方法です。
例文の中にもあるような、
「以前の会社では、成果が給料に反映されないことで、変化を避けて同じ業務内容を続けたいと考える社員が多い状況にありました。」
「今後は、スキルを活かして新しい業務にも積極的に挑戦していきたい考えもあり、成果が重視される環境に身を置きたいと考えました。」といった伝え方です。
当然のことですが、会社員の給与は、会社への貢献ありきです。大前提ではありながら、言葉にせずに「給与・給料」だけを主語にして転職理由を伝えると、誤解に繋がってしまう場合があるでしょう。
そのため、「成果が給料に反映される転職先に自分が入社することで、転職先の会社にとってどのようなメリットがあるのか」という点が伝わる表現が望ましいと言えます。
転職先の面接にフィットする言い方を、専門コンサルタントにアドバイスしてもらう
転職サポートを専門としているコンサルタントとの繋がりがある場合には、コンサルタントにアドバイスをもらう事も有効な方法です。
インターネットで集められる参考情報や、書籍等のノウハウも役立ちますが、人によって性格や喋り方など雰囲気が違うため、同じ方法を選択すれば必ずしも上手くいくとは一概に言えないところがあるものです。
コンサルタントに対しては個別で相談が出来るため、個人の性格なども踏まえてアドバイスしてもらえる点が大きなメリットです。
また、経営者や採用責任者と信頼関係が築けているコンサルタントであれば、先方がどのような人材を求めているのかという点の理解度も高いため、より的確なアドバイスが期待できます。
まとめ
給料が理由で転職したい場合、以前の職場については「納得がいかなかった点」ではなく、「制度やシステム上、生じていた問題点」などの表現を使って、不満や文句といったマイナスな印象を与えない伝え方を選びましょう。
ただし、いくらマイナス印象を避けたい気持ちがあっても、嘘の転職理由はいずれ必ず相手に事実では無い事が伝わるものです。本当の理由を話す事が大前提であり、その表現方法を選ぶのだという点に気を付けましょう。
主語の選び方や、全体の表現など様々な対策がありますが、もしも転職を専門にしている信頼のおけるコンサルタントとの繋がりがある場合には、出来るだけ直接相談しましょう。
転職先企業が求める人材をよく知り、応募者の性格や雰囲気も踏まえてのアドバイスは強い味方になります。