2021.09.13
経営ノウハウ

〈中小企業向け〉ポテンシャル採用をした方がいい理由4選

優秀な人材は、どの業界でも取り合いとなっています。
最近では、大手・中小問わずに即戦力となるキャリア採用と、併せてポテンシャル採用にも力を入れています。
本日は、優秀な若手人材の確保に有力な採用手法のひとつである「ポテンシャル採用」のメリットと失敗しないコツについて解説いたします!

1.ポテンシャル採用とは?

「ポテンシャル採用」という言葉を聞いたことがある人は多いかと思いますが、実際にどういった採用を意味するのかについてお伝えします。

まずはじめに、「ポテンシャル採用」の定義とは、「潜在的な能力や将来性」で判断する採用手法のことを言います。
具体的には、即戦力として働ける経験やスキルではなく、素質やその人自身の人柄を見ます。年齢に決まりはありませんが、今後の成長の可能性ということを見込んでの採用となるため、20代の若手、いわゆる”第二新卒”が一番のターゲット層と言えます。

厚生労働省の調査によると、新卒で入社した会社を3年以内に退職する離職者数は、下記になります。
年々わずかではありますが、増加傾向となっています。
「ポテンシャル採用」の対象となる人材はますます増える可能性があるでしょう。

 

出典:厚生労働省 新規大卒就職者の事業所規模別就職後3年以内の離職率の推移

2.メリット

「ポテンシャル採用」を行うことで、企業にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

2-1 優秀な人材の確保

一番のメリットはやはり、「優秀な人材」が確保できることでしょう。
キャリア採用となると、経験者という少ない母数の中から優秀な人材を探さないといけません。
経験もあり、優秀な人材となると、同業他社と取り合いになるため、採用の難易度が高くなります。

「ポテンシャル採用」では、対象者の範囲が広がるので、母集団形成を効果的に行うことができます。

2-2 企業の若返りをはかれる

コロナによって、新卒採用を一時的にストップした会社も多いのではないでしょうか?
新卒採用を中止すると、社員の年齢構成に偏りがでてしまい、特に大手企業より、中小企業は高齢化が進んでしまいます。

「ポテンシャル採用」を行うことで、若手人材の確保を可能にし、企業の若返りを図ることができます。

2-3 ビジネスマナーを教える必要がない

求めているポジションの業務は経験がないものの、どこの会社に行っても必要な”ビジネスマナー”や”社会人としての基礎知識”を持ち合わせています。
そのため、教育にかかる時間や、研修やセミナーに参加するコストなどをカットして、効率よく仕事を進めて行くことが可能です。

2-4 企業イメージアップ

経験やスキル重視で採用を行う、「キャリア採用」に限定して採用活動を行なっている企業に比べて、未経験でも挑戦の場が与えられる「ポテンシャル採用」に注力している企業は、成長意欲のある若手人材に対して、印象がよくなることもメリットとして考えられるでしょう。

3.失敗例

例1:「ポテンシャル採用」でよくある失敗が、採用してから、期待していた人材じゃなかったということ。これは採用担当と現場の間で、「ポテンシャル」の定義にズレがあり、応募者が入社してから、実際に育成する現場の社員から不満がでてしまう例です。

例2:候補者としっかりと業務内容やキャリアビジョンのすり合わせができていないこと
で、早期退職に繋がってしまいます。これは、「ポテンシャル採用」だけに言えることではありませんが、ポテンシャル採用の対象者となる、第二新卒の候補者は、前職を早期で退職しているため、転職に対してのハードルが低くなっている可能性があります。

4.ポテンシャル採用を行う上で気をつけるべきこと

「ポテンシャル採用」を行うと決めた場合、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?

4-1 自社が採用したい人物像を明確にする

「ポテンシャル」と一言で言っても、人や企業によってその基準は様々です。
どのような人材が欲しいのか?判断基準はどうするのか?など、あらかじめ採用基準を明確にしておくことが重要です。

4-2 迎え入れる準備をする

「新卒採用」と違い、ビジネスマナーから教える必要はありません。
しかし、中途採用といっても「キャリア採用」とは違い、経験やスキルのない状態での採用ということを頭に入れ、採用してから戦力として働いてもらうためには、研修を行う必要があります。
スキルアップ研修や、教育担当をつける等、受け入れ体制を整えておく必要があるでしょう。

4-3 適正な評価をする

スキルや経験がない=未経験という理由で、給与や待遇面を低く提示してしまうと、せっかく、将来活躍してくれそうな良い人材に巡り会えたとしても、採用することは難しいでしょう。
応募者の前職の給与や、既存社員とのバランスを考えながら、慎重に決定する必要があります。

5.まとめ

大手企業の場合は、ネームバリューで応募者を集めることができるため、新卒採用で若手を多く採用できる可能性があります。

しかし、中小企業は採用において、母集団形成を図ることすら難しい状況です。
今回、ご紹介した「ポテンシャル採用」は新卒で採用に苦戦しやすい中小企業にとって、優秀な若手層を採用する手法として有力であると言えます。
経験やスキルを重視する「キャリア採用」に限定しないことで、今までと違う応募者に出会える可能性が増えるでしょう。