面接でのリーダーシップ経験の答え方は?マネジメントとの違いも解説
面接の際に、リーダーシップを取った経験について質問される事がよくあります。
面接官がなぜリーダーシップ経験について聞いてくるのか、どう受け答えすれば良いのか、質問の意図や正しい答え方に悩む人は多いです。
また、リーダーシップとマネジメントの違いが分からず、リーダーシップ経験を答える際に、どこに中心を置いて話せば良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、面接で頻出するリーダーシップ経験に関する質問の意図や答え方を、マネジメントとの違いを踏まえて解説します。
目次
リーダーシップとは
リーダーシップは古くから研究されていて、その定義についても様々な議論がなされています。
リーダーシップの定義には「統率力」や「指導力」など様々な表現が用いられますが、オーストリアの経営学者ピーター・ドラッカーによるものが有名です。
ドラッカーは、リーダーシップの定義について「組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に確立することである。」としています。
リーダーシップとマネジメントとの違いとは
リーダーシップとマネジメントは、よく混同されます。
リーダーシップの定義について有名なドラッカーは「マネジメントの父」とも呼ばれていますが、ドラッカーはマネジメントの定義を「組織をして成果を上げさせるための道具、機能、機関」としています。
リーダーシップとマネジメントは非常に近い性質を持っていると言えますが、違いとしてはリーダーシップでは「組織の使命」に中心を置いていますが、マネジメントでは「秩序立てて結果を得る」ことに重きを置いている点だと言えます。
リーダーシップは「牽引力」のような導く力、マネジメントは「問題解決」「人員配置」といった組織を構築する力というイメージが分かりやすいかもしれません。
面接でリーダーシップ経験について質問する意図とは
面接でリーダーシップ経験について質問する意図は、主に「目標達成力があるか」「仲間と協力できるか」「問題解決能力があるか」について知りたい場合が多いと言えます。
リーダーシップとマネジメントは、その定義について議論が展開されています。そのため、企業や面接官も質問の段階で明確な定義分けをしていない場合が多いです。
面接でリーダーシップ経験について質問された時の答え方
面接でリーダーシップ経験について聞かれた際には、成果達成を中心に置きながらマネジメントを含めたリーダーシップ経験について答えるのが望ましいでしょう。
例えば、以下のようなエピソードです。
「私が考えるリーダーシップは、目標を見失う事無く貫けるように周囲に働きかけ、問題が起きた際にもそれを乗り越えて、チームを成果に導ける力だと考えています。以前にチームで〇〇の目標を立てた際に、〇〇の問題が起こりました。〇〇の解決策を出し、周囲に働きかけました。その結果、問題を乗り越えて目標達成に繋げる事ができました。」
(pixabay)
リーダーシップ経験が「押しの強さ」だと誤解されないようにしよう
統率力や指導力といっても、リーダーシップはあくまで「組織の使命」を考え抜いて目標達成へ導く力です。
リーダーシップ経験をアピールしようと思うばかりに、周囲への働きかけが「押しの強さ」「自分勝手」といったイメージにならないように注意しましょう。
リーダーシップ経験を今後の仕事に活かす気持ちを伝える
リーダーシップ経験についての回答に、その経験を今後に活かす気持ちや考えを加えるのも良いでしょう。
リーダーシップに対する自身の考えと経験について明示した上で、その経験を活かして企業にどのように貢献ができるのか具体的に伝えられると、入社後に活躍する姿のイメージがつきやすく、好印象につながります。
まとめ
リーダーシップは、その定義について古くから議論が続いていて、マネジメントとの違いについても同様に議論がなされています。
面接でのリーダーシップ経験に関する質問では両者の定義を明確に分けていない場合が多く、主に「目標達成力」「仲間と協力する力」「問題解決能力」について問われています。
面接でリーダーシップ経験について答える際には、自身のリーダーシップに対する考えを明確に示し、自身が周囲に働きかけて問題を乗りこえてチームを目標達成に導いたエピソードを具体的に伝えましょう。
【参考サイト】
https://career-ch.com/column/4898