2022.12.19
コラム

建築業界でホワイト企業に就職する方法 特徴やおすすめの職種とは?

「建築業界で転職したいけれど、ホワイトに働きたい」と思ったとき、新しい職場の環境が分からないと不安を感じてしまいますよね。

「ホワイトな企業に就職してモチベーション高く仕事を楽しめる環境が理想だけれど、そのために具体的にどうすれば良いのか分からない」という人も多いでしょう。

この記事では、建築業界でホワイト企業に就職する方法やホワイト企業の特徴、ホワイトに働くためにおすすめの職種をご紹介します。

ホワイト企業の定義とは?

「ホワイト企業」には明確な定義付けがされていませんが、一般的には以下の要素が充実している環境を指します。

  • 業務内容に見合った給料
  • 休日数の多さ
  • 残業の少なさ
  • 精神的、肉体的負担の少なさ

ただし、この中でも何を重視するかは自分次第です。ある人にとって「ホワイト」な環境も、別の人にとっては「ブラック」と感じる事があります。

そのため、自分が重視する要素を明確にした上で他とのバランスを考えて就職先を選ぶようにしましょう。

建築業界におけるホワイト企業の特徴

特に建築業界に絞って考えた場合、どのような要素によってホワイト企業だと言えるのか例をご紹介します。

社員の勤続年数が長い

建築業界に限った話ではありませんが、社員の勤続年数の長さはホワイト企業の特徴の1つです。

勤続年数は企業のホームページなどに記載されている場合もありますが、わからない場合は面接の段階で確認しておくと良いでしょう。

長い期間同じ職場で働き続けられると、じっくりと仕事に向き合う中で建築に関する知識やスキルを確実に身に着けていくことができます。

年間休日日数が多く、有給消化率が高い

年間休日日数が多く、有給消化率が高い企業はライフワークバランスがとれたホワイト企業と言えます。

慢性的な人手不足が懸念されている建築業界では完全週休2日制の企業が少なく、年間休日日数120日以下の企業も多い現状があります。

プライベートな時間も大切にしたいという方は年間休日日数120日以上の企業を目安として選ぶ必要があるでしょう。

働き方改革を推進している

政府が取り組んでいる「働き方改革」を推進している企業はホワイト企業といえます。

働き方改革では、長時間労働や休日出勤が多い建築業界の体制を変えるために、社会保険の完備、週休2日制の導入、適切な工期設定などを目標としています。

工期に余裕がある

工事の工期に余裕があることもホワイト企業の条件の1つです。

工期に余裕がないと、業務量や労働時間が増えて精神的・肉体的な負担が増すために離職率が高くなる傾向にあります。

人手が不足するほど、少しでも多くの人員確保が必要になるため有給の取得も困難になります。

工期に余裕をもっているかどうかを調べるには、実際に働いていた人の口コミをチェックする方法があります。

経営事項審査の「W」の評価が高い

「経営事項審査」とは、公共工事を発注者から直接業務を請け負おうとする建設業者が必ず受けなければならない審査です。

中でも「W」の項目は「その他審査項目」であり、保険加入や建設業退職金共済制度加入の有無、営業年数によって判断されるため、「W」の数値が高い企業はホワイト企業だといえます。

(pixabay)

建築業界でワークライフバランスを保ちやすい職種

建築業界にも様々な職種がありますが、その中でもワークライフバランスを保ちやすい職種をご紹介します。

施工管理

施工管理は、現場監督として工事現場で働く職人たちを取りまとめる仕事です。比較的収入が高く、将来性もあります。

ただし、会社によっては休日の少なさや勤務時間の長さが目立つので、ホワイトな企業選びが大切になります。

設計職

設計職は建物の設計図を書く仕事です。「設計士」としてアイディアを出す仕事や、「CADオペレーター」としてアイディアを図面化する仕事などがあります。

お客さんの要望をしっかりと聴いてそれを実現する必要があるので、コミュニケーションとものづくりが好きな人に向いています。

将来的には独立も考えられるが、活躍するためには「建築士」の資格が必要です。

事務職

「建築業界で働きたいけど体力には自信がない」という方は事務職で働くのがおすすめです。

基本的にデスクワークメインの業務内容なので、屋外作業のように天候や気温の影響を直接的に受ける事がありません。

年間を通じて安定した環境で働きやすく、比較的残業も少ないためライフワークバランスもとりやすい職種です。

人事職

ライフワークバランスを重視するなら人事職も選択肢に入ります。

人事職は主に労務管理や採用、研修などを担当するため「工期の関係で休日が取れなくなった」といった状況に陥るリスクが低く、休日が確保しやすい面があります。

また、人事職を募集している企業はある程度規模の大きいところが多いので、福利厚生もしっかりしている傾向があります。

警備員

工事現場や建設現場で交通誘導などを行う警備員も比較的ホワイトな仕事です。

様々な場所で広範囲に作業が行われている場合、場所を跨いで警備を行うこともありますが、基本的にその日の工事が終了となれば警備の仕事も終わります。

1つの現場を交代で警備する場合もあり、残業も少ない傾向にあります。

まとめ

ホワイト企業には明確な定義が無いため、業務内容と給与や休日とのバランスや、残業時間、精神・肉体的負担などで自分が重視する要素が何か整理してみましょう。

工期や経営事項審査を確認するなどでホワイト企業かどうかしっかりリサーチする事で、入社後のギャップ防止に繋がります。

また、建築業界の中でも職種によって環境が大きく異なるため、自分が思う「ホワイト」に合う環境で働ける職種を選ぶ事も大切です。

【参考サイト】
https://gaten.info/career/kenchikugyokai-howaito/
https://sekokan-next.worldcorp-jp.com/column/career/2797/
https://beavers.co.jp/blog/3932/
https://kenchikukensetsu.biz/media/?p=1969
https://www.oreyume.com/magazine/discover/18935/
https://kensetsu-gyokai.com/kensetsu-shokushu/