【100兆円の巨大市場】押さえておくべきアクティブシニアの趣味・ライフスタイル
アクティブシニアに関連するビジネスは今後100兆円を超える巨大市場になると言われています。
アクティブシニア市場でしっかりとした価値提供をするには、アクティブシニアの趣味やライフスタイルについての理解が必要です。
そこで、今回の記事ではアクティブシニアの価値観・ライフスタイルの特徴や人気の趣味を紹介します。
目次
アクティブシニアとは
アクティブシニアとは、元気で就労の意欲にあふれ、自分なりのこだわりや価値観を持ち、仕事や趣味に意欲的なシニア世代のことです。
一般社団法人「日本アクティブシニア協会」では前期高齢者(65~75歳)と定義しています。
アクティブシニアの市場規模
アクティブシニアに関する市場規模は2025年までに100兆円を超えると言われています。
2030年時点では高齢者のうち8割が介護を必要とせずに自立的に暮らしているという予測データがあり、心身ともに元気なアクティブシニアが増加するという見方が広まっています。
アクティブシニアのライフスタイル
自立的に生活するアクティブシニアのライフスタイルには、いくつかの代表的な特徴があります。心身ともに健康なシニアの価値観や考え方について紹介します。
労働に対する意欲が高い
アクティブシニアは「健康なうちは働きたい」と、労働に対して意欲的な傾向があります。
収入を得る目的だけではなく「世間や人の役に立ちたい」という意識からボランティア活動に取り組む人も多いといいます。
労働・ボランティアを「社会の一員として自信を持てる活動」として、意義ある時間として考えている人が多いのです。
趣味に対して意欲的
アクティブシニアは「生きがい」を大切にするため、趣味にも意欲的な人が多いとされています。
打ち込める趣味を持つ事で日々の生活のメリハリや潤いに繋がり、それが心身の健康にも良い影響を与えると前向きに考える傾向があります。
運動して体力を維持する
アクティブシニアは健康・体力の維持に関心が高く、日常的な運動を大切にします。
本格的なウォーキングやランニングに取り組む人もいますが、例えば「毎日必ず外に出て少しでも歩くようにする」「定期的に歯のメンテナンスをしている」など、生活習慣に気を配る人もいます。
新しい価値観を積極的に取り入れようとする
インターネットやスマホ、電子決済などの新しい仕組みに対して、アクティブシニアは積極的です。
通販サイトを活用する一方で、自分の足で買い物に行くように心がけてセルフレジも使いこなせるようになるなど、新しい価値観を取り入れる意欲があります。
(pixabay)
アクティブシニアの趣味
アクティブシニアに人気の趣味は、アウトドア、インドアを問わず様々なものが挙げられます。その中でも、特に人気が高いと言われている趣味を紹介します。
旅行
心身ともに健康なアクティブシニアは旅行を趣味にする人も多いです。
豊かな自然や季節の移り変わりを感じられたり、温泉、神社仏閣巡り、グルメなどをゆったりと楽しめるような旅行などは魅力的でしょう。
家庭菜園
自宅でできる家庭菜園もアクティブシニアに人気がある趣味のひとつです。
自ら育てた野菜を収穫する喜びは特別な上に、新鮮な収穫物を味わう事ができ、肥料や水やりなど手間ひまをかけるので、毎日の生活のメリハリにも繋がります。
社交ダンス
身体的な衰えを予防できるだけでなく、音楽と合わせた優雅なステップを学んだり、美意識を高める事もできる社交ダンスもアクティブシニアから注目されやすい趣味です。
技術や芸術要素を競う「競技ダンス」の大会には、シニア部門もあります。
映画鑑賞
非日常を味わったり、異国の文化や歴史に触れたりもできる映画鑑賞も人気です。
最近はサブスクリプションも充実しているため、ホームシアターでいつでも好きな時にゆったりと映画鑑賞が楽しめる環境は、アクティブシニアにとって非常に魅力的かもしれません。
健康麻雀
健康麻雀とは、「お酒を飲まない」「タバコを吸わない」「お金を賭けない」の要素を満たした麻雀を指します。
認知症予防になり、仲間とコミュニケーションも取れる健康麻雀も、アクティブシニアに人気の趣味のひとつです。
読書
学びに対する意識が高いアクティブシニアにとって、読書も魅力的な趣味となります。
ゆったり落ち着いて本を読む時間はストレスを軽減するとも言われています。
ヨガ・フィットネス
健康意識が高いアクティブシニアはヨガ・フィットネスといった身体のメンテナンスに繋がる趣味に意欲的です。
毎朝の習慣として取り入れる場合も多く、無理の無い範囲でできる運動を継続して、健康維持に繋げたいと考える人が多いようです。
まとめ
アクティブシニアは自身の価値観やライフスタイルを大切にしながらも、新しい価値観を積極的に取り入れ、社会貢献にも意欲的です。
労働やボランティアにも関心が高く、健康維持や学びに繋がる趣味を持ちたいと考えています。
今後のアクティブシニアの市場規模が注目されていますが、アクティブシニアの考えや気持ち、ニーズをしっかりと掴んだ質の高い価値を提供していく必要があるでしょう。