2022.10.10
コラム

「1on1」話すことがなくて苦痛?目的を明確化し効果を最大にする方法

あなたの会社では、「1on1」ミーティングを実施していますか?

最近では、「1on1」を効率的にする支援システムへの問い合わせが急増しているようです。
効果的に取り入れることができれば、部下の本音を引き出す場となりますが、「1on1」の実施が部下に苦痛を与えている失敗例も少なくありません。

本記事では、「1on1」が注目されている背景や、効果的な取り入れ方について解説します。
これから「1on1」を実施してみようと考えている方や、既に取り入れているけれど、なんとなく上手くいかない・・という方は是非参考にしてください!

「1on1」と面談の違いは?

経営者や人事の方はもちろん、マネジメントをする立場の方なら「1on1」という言葉をご存知の方は多いでしょう。
「1on1」とは、上司と部下が1対1で話す場のことを指しますが、それって、通常の面談となにか違いはあるの?と思うかもしれません。

目的の違い

通常の面談では、評価面談など「上司」が「部下」に対して、状況を確認する場となることが多いでしょう。
例えば、半期や一年に一度【人事評価】をする上で参考にするためのヒアリングなどが挙げられます。

「1on1」では、「部下」が話したいことを共有するための場となります。部下の考えや本音を引き出したり、コミュニケーション不足を解消することが目的となります。

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頻度の違い

通常の面談は、多くても四半期に一回、30分〜1時間程度の時間で行われます。少ない場合は、一年に一回の人事評価面談のみという会社もあるかもしれません。

それに比べて、「1on1」は少なくとも月一、多い場合だと15分程度の短時間のミーティングを毎日行うことが効果的とされています。

「1on1」の導入率や注目されている背景とは?

アメリカのシリコンバレー、日本企業ではヤフー株式会社なども導入している「1on1」ミーティングですが、導入率や注目される背景には何があるのでしょうか?

導入率

リクルートマネジメントソリューションズが2022年1月に実施した、「1on1ミーティング導入の実態調査」では、従業員数の多さと比例して実施率が高い傾向にあることが分かります。全体では、67.7%の会社が導入しています。

注目されている背景

「1on1」ミーティングが注目されている背景に、コロナウイルスの流行があります。コロナ禍で働き方が変化し、リモートワークに切り替える企業が増加し、上司部下間におけるコミュニケーションの課題が表面化するようになりました。

オフィスで一緒に働いている場合は、お互いの状況を把握することが出来るため、気軽に話しかけることが容易です。
その反面、リモートワーク中は意識してコミュニケーションを取る必要があります。コロナが流行する前と比較すると、「1on1」を新たに導入した企業は2倍になっており、オンラインでのコミュニケーションの方法として広がりを見せています。

「1on1」よくある失敗例

「1on1」が良いらしい!というイメージだけで“とりあえず”導入した企業の中には、期待しているような効果が出ていないケースも多く見られます。

話すことがない

時間を確保して、じゃあ今から「1on1」スタート!話したいことをどんどん話して!と言われても、部下からすると、【何を話せば良い?】【話すこともないし早く終わって欲しい】と苦痛を感じている場合も少なくありません。

通常の面談より高頻度でミーティングが行われるため、純粋にネタ切れを感じてしまうという声もあります。

ただの雑談で終わった

本音を引き出したいと思うあまり、雑談だけで終わってしまっては意味がありません。雑談から入り話しやすい雰囲気を作ることは大事ですが、目的はそこではありません。任されている業務と本当にやりたいこととの乖離がないか?モチベーションが低下していないか?など

「1on1」の効果を引き出す方法

せっかくお互い時間を割いて「1on1」を実施するのであれば、より充実したものにしたいですよね。
効果を最大限に引き出す方法についてご紹介します。

「1on1」の目的を周知する

1on1ミーティングの導入目的を周知するようにしましょう。

忙しい現場であれば、15分程度の短時間だったとしても、効果があるか分からないことに時間を割きたくないと思ってしまうことは当然のことです。
何のためにするのか?どんな効果があるのか?目的を伝えることで、実施する前に現場の理解を得ることが大切です。

テーマを決めておく

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「1on1」ミーティングは、これを話さなければならないという決まりはありません。
しかし、有意義な時間にするためには、あらかじめ『テーマ』を決めておくことをお勧めします。
そうすることで、「話すことがない」「雑談しかできなかった」などの失敗を予防できます。

具体的には、下記のようなテーマを取り入れるといいでしょう。

・現状の業務・やりたい業務(身につけたいスキル)
・組織について(人間関係など)
・プライベート

プライベートについては、踏み込まれたくないという社員も一定数いるので、無理に聞き出そうとすることはNGです。

まとめ

本記事では、働き方の変化により多くの企業が導入を進めた「1on1」ミーティングについて解説しました。
「1on1」が正しく機能すれば、モチベーションの管理、離職防止、信頼関係の構築、人材成長など、たくさんのメリットにつながる施策です。

最近では、「1on1」支援システムを取り入れる企業もありますが、まずは気軽に相互理解のために時間を作ってみてはいかがでしょうか?