2023.03.09
コラム

令和マネジメントに必須の「フォロワーシップ」リーダーシップとの違い

リーダーシップという言葉は非常に良く耳にしますが、それと比較すると「フォロワーシップ」をよく理解している人は、まだ少ないかもしれません。

 

フォロワーシップは令和時代に必要であり、組織に対して大きな影響力を持つマネジメント手法として重要視されています。

特に管理職・マネージャーは知っておく必要がありますが、組織メンバー全員がきちんとフォロワーシップを理解している状態が望ましいと言われています。

そこで、この記事では、リーダーシップの違いも含めて、フォロワーシップの正しい理解に役立つ情報を解説します。

フォロワーシップとは

フォロワーシップとは、組織内でメンバーが他のメンバー支援を自律的に行うスキルを指します。

アメリカのカーネギーメロン大学、ロバート・ケリー教授が提唱したマネジメント手法で、フォロワーシップによって組織の成果は最大化されると考えられています。

リーダーシップとフォロワーシップの違い

リーダーシップではリーダー個人の能力と組織の成果の関係に注目しますが、フォロワーシップではチームメンバーのリーダーに対する働きかけ方に注目します。

「リーダーシップ」という言葉はリーダーの役割を担う人物の「統率力」や「指導力」「チームを成果に導く能力」といった意味として使われてます。

フォロワーシップはリーダーの影響力のみに頼るのではなく、メンバーが能動的にリーダーをサポートして、組織の最大の成果に繋げます。

フォロワーシップ「5つのスタイル」

フォロワーシップは5つのスタイルに分類されています。

「模範的フォロワー」が多いチームは、大きな成果を出しやすいと考えられています。

模範的フォロワー (exemplary followers)

組織が課題を抱えていても、自らの持てる能力を最大限に発揮して、目的に向かって能動的に取り組みます。

問題提起をするのみではなく行動が伴い、組織やチームに対して積極的に関わります。

孤立型フォロワー (alienated followers)

孤立型フォロワーは、元々は模範的フォロワーだったものの、リーダーや組織に嫌気がさしていたり、自分が不当な扱いを受けた犠牲者だと感じていたりします。

リーダーや組織に対する反抗、挑戦といった方向に能力を発揮する場合があります。

順応型フォロワー (conformist followers)

指示されたことに対して迅速に行動しますが、能動的な取り組みというよりも義務感によって取り組んでいるようなスタイルです。

リーダーとの上下関係を重んじて、一方的に指示に従うような受け身の姿勢です。

実務型フォロワー (pragmatist followers)

より良い仕事に関わりたいという積極性があるものの、失敗を回避したい考えが強く、自ら進んでリスクを取るような行動はしません。

現実主義と言われることがあり、与えられた範囲内での適切な能力発揮をします。

消極的フォロワー (passive followers)

問題点を指摘することも、能動的に関わって行動する事も無く、指示された事に関して最低限にこなすようなスタイルです。組織への貢献度は高くありません。

(pixabay)

フォロワーシップが注目される理由

フォロワーシップが注目されるようになった理由としては、いくつかの時代的背景が考えられています。

人手不足によって管理職の負担が増加した

人手不足に陥る企業が増えた現代においては、管理職の負担が昔と比較して増加しているケースが少なくありません。

マネージャーが現場に出てプレイヤーも兼ねている場合もあります。

そういった状況下では、リーダーシップのみに頼ったマネジメントで組織が出せる成果には限界があると言えます。

ビジネスを取り巻く環境変化の速度が上がっている

「VUCA時代」と言われるように、現在はビジネスを取り巻く環境は変化の速度を増し、それに伴って予想不能な要素も増えています。

「従来のPDCAフレームワークでは対応できない」と言われるように、VUCA時代においては「リーダーシップのみに頼ったマネジメント」も同様に限界があると言われているのです。

昔と比較して短期間に大きな変化が起きる中で、チームのメンバーがリーダーの方針や戦略を一方的に待つ姿勢でいると成果を出すのが難しくなってきたのです。

そのため、フォロワーシップに優れた、自律的に行動できるメンバーで構築されたチームが求められるようになりました。

まとめ

リーダーシップではリーダー個人の能力と組織の成果の関係に注目しますが、フォロワーシップではチームメンバーのリーダーに対する働きかけ方に注目します。

フォロワーシップは5つのスタイルに分類されていて、「模範的フォロワー」が多いチームは、大きな成果を出しやすいと考えられています。

フォロワーシップが注目されるようになった背景には、人手不足、VUCAといった時代的変化に伴って、リーダーシップのみに頼ったマネジメントでは、組織が成果を出しにくくなったことが考えられます。

【参考記事】

https://www.corner-inc.co.jp/media/c0164/

https://infolounge.smbcc-businessclub.jp/articles/552