2023.05.15
コラム

良いワンマン社長と悪いワンマン社長の違い5つ|ワンマン社長との正しい付き合い方

企業経営において、ワンマン社長という言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。

ワンマン社長とは、経営者が独裁的な経営手法を取り、自分自身で全ての意思決定をし、チームや社員を巻き込まない経営スタイルのことを指します。

ワンマン社長との付き合いが重要な理由は、経営者が企業のトップであり、その経営スタイルが企業全体に大きな影響を与えるためです。

ワンマン社長が優秀であれば、会社も成長し、社員もやりがいを持って働けますが、ワンマン社長が悪い方向に走ってしまうと、企業の未来は危うくなります。

そこで、本記事では、良いワンマン社長と悪いワンマン社長の違い5つを紹介し、ワンマン社長との正しい付き合い方、良い関わり方について解説します。

良いワンマン社長と悪いワンマン社長の違い5つ

「ワンマン社長」という言葉には、様々なイメージがあるかもしれません。

中には「強いリーダーシップを持つカリスマ的存在」として、好感を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、一方で「自己中心的で周りを見ない人」として、嫌悪感を持つ方もいるでしょう。

そんなワンマン社長の中でも、良いワンマン社長と悪いワンマン社長の違いを5つご紹介します。

ビジョンの共有

良いワンマン社長は、ビジョンを社員と共有することが重要と考えています。

社員がビジョンを共有することで、会社の目標を達成するために一体感を持って行動することができます。

良いワンマン社長は、ビジョンを明確に定め、社員に伝えることで、チーム全体が協力し合い、目標達成に向けて働くことができます。

一方、悪いワンマン社長は、自分のビジョンを社員に押し付ける傾向があります。

社員にとっては、自分たちが関わりたいと思えるようなビジョンを共有してもらえないため、モチベーションが低下し、目標達成に向けての取り組みが弱くなってしまいます。

意思決定の方法

良いワンマン社長は、意思決定をする際に、社員の意見やフィードバックを積極的に取り入れることができます。

そのため、社員が自分の意見を言いやすくなり、意思決定に参加感を持つことができます。

一方で、悪いワンマン社長は、自分自身で全てを決定し、社員の意見やフィードバックを聞き入れないことがあります。そのため、社員がやりがいを感じず、組織の成長にブレーキがかかることがあります。

チームマネジメントの方法

良いワンマン社長は、チームマネジメントにおいて、社員の強みを活かし、適切な役割分担を行うことができます。

また、社員の能力を高めるためのトレーニングや教育にも力を入れます。

一方で、悪いワンマン社長は、自分自身で全てをこなそうとし、社員に十分な責任を委ねないため、社員が能力を発揮できずにストレスを感じることがあります。

情報共有の重要性

良いワンマン社長は、情報共有に重きを置いています。

彼らは、情報を共有することでチームメンバーの意見を取り入れ、組織全体の目標を達成するために必要な方向性を明確にすることができます。

彼らは、従業員に組織の進捗状況を共有し、成功や失敗の理由を説明することで、よりよいビジネス戦略を策定することができます。

悪いワンマン社長は、情報を秘密にすることがあります。

彼らは、情報を制御し、自分の意見や意思決定を押し付けます。従業員に必要な情報を提供せず、不安定な状態に置くことがあります。

また、悪いワンマン社長は、情報共有をしないことで組織全体の目標達成に支障をきたすことがあります。

成長に向けた姿勢

良いワンマン社長は、自分たちのビジネスを持続的な成長に導くために、常に新しいアイデアや方法を探求することが重要だと認識しています。

彼らは自分自身や会社にとっての最適な戦略を模索し、常に改善することを意識しています。

さらに、彼らは常に自己改善を意識し、自分たちの弱点や改善すべき点を見つけ、改善することに取り組んでいます。

一方、悪いワンマン社長は、自分のビジネスにおいて自己満足に陥り、変化を恐れ、新しいアイデアや方法を探求することに興味を持ちません。

彼らは現状に満足し、変化を拒否することで、成長の機会を逃してしまいます。

また、彼らは自分たちの弱点や改善点を認めず、自分たちが間違っているということを受け入れることができません。

(pixabay)

ワンマン社長との正しい付き合い方

ワンマン社長と働くことは、時には挑戦的なものになるかもしれません。
しかし、彼らと協力して業績を向上させるためには、適切な付き合い方が必要です。

ここでは、ワンマン社長との適切な付き合い方について考えていきましょう。

コミュニケーションの重要性

ワンマン社長との正しい付き合い方の1つ目は、コミュニケーションの重要性です。

ワンマン社長は、自分の考えや意見を率先して主張することが多いため、従業員との意思疎通がうまくいかないことがあります。

従業員がワンマン社長の考えや意見に違和感を感じた場合、それを素直に伝えることができないことがあります。

しかし、コミュニケーションを十分にとることで、従業員とワンマン社長の考え方や思考プロセスを理解し、仕事の進め方や目的を共有することができます。

また、従業員からの意見や提案を積極的に受け止めることで、会社の業績や成長につながるアイデアが出ることもあります。

そのため、ワンマン社長とのコミュニケーションを積極的に取り、率直に自分の考えや意見を伝えることが大切です。

ただし、口調や表現には注意が必要です。ワンマン社長にとって、従業員からの意見は自分自身への批判にもなり得るため、傷つけるような言葉遣いや批判的な発言は避けましょう。

建設的な意見や提案をすることで、良好なコミュニケーションを築くことができます。

聞き手に徹する姿勢(役割分担の明確化)

ワンマン社長とのコミュニケーションにおいて、従業員が行うべきことの1つに「聞き手に徹する姿勢」があります。

ワンマン社長は、自分の考えや意見を強く主張することが多く、従業員が発言しにくい雰囲気があるかもしれません。

しかし、従業員が率直な意見を言えるようにするためには、ワンマン社長に対して積極的に聞き手に徹することが必要です。

聞き手に徹する姿勢とは、相手の意見や感情を受け止め、共感することです。

ワンマン社長の意見を聞いたら、その意見を理解し、相手の言いたいことをよく聞くことが大切です。

また、質問を投げかけ、相手の意見を深掘りすることで、従業員自身が主体的に発言する機会を作ることができます。

このように、聞き手に徹する姿勢は、従業員が自分の意見を言いやすい雰囲気を作り出すだけでなく、相手との信頼関係を築くためにも重要です。

役割分担の明確化

ワンマン社長との正しい付き合い方の3つ目は、役割分担の明確化です。

ワンマン社長が経営において独りよがりな決定を下すことが多いため、従業員は何をすればいいかわからないことがあるかもしれません。

そのため、ワンマン社長とはしっかりと役割分担を明確にし、従業員一人ひとりが割り当てられた責任と役割を認識できる事が重要です。

役割分担が明確であれば、従業員として自分が何をすべきかを理解しやすくなります。

また、役割が重複したり漏れがあったりすると、無駄な時間と労力が発生するため、業務効率も低下してしまいます。

ワンマン社長とは、定期的に役割分担を見直し、改善していくことが大切です。

そして、従業員は自分の役割に対する責任感を持つことや、業務に取り組む姿勢が求められます。

チームビルディングの重要性

ワンマン社長がいる環境では、チームビルディングがうまくいかないことがあります。そのため、従業員自身が積極的にチームビルディングを進めることが求められます。

チームビルディングは、お互いの信頼関係を築くことから始まります。従業員同士がコミュニケーションをとり、共通の目標に向かって取り組むことが大切です。

また、定期的なチームミーティングやイベントを通じて、お互いの意見やアイデアを出し合うことも重要です。

ワンマン社長が率先してチームビルディングを進めることは稀ですが、従業員自身が積極的に取り組むことで、より良いチームワークを構築できるでしょう。

そのためにも、コミュニケーションを大切にし、お互いの考えや意見を尊重することが重要です。

まとめ

良いワンマン社長は、チーム内でのビジョン共有や、意思決定の方法、チームマネジメントなどを大切にし、社員の成長に向けた姿勢を持っています。

一方、悪いワンマン社長は、社員の声を聞かないまま一方的に意思決定をする、社員の能力を活かさないチームマネジメントをする、情報共有を怠るなどの問題を抱えています。

ワンマン社長との正しく付き合うには、コミュニケーションの重要性、聞き手に徹する姿勢、役割分担の明確化、チームビルディングの重要性、ポジティブなフィードバックの提供などに注目すると良いでしょう。

ワンマン社長自身が、チーム内でのコミュニケーションやフィードバックを重視し、社員の成長を促すようなリーダーシップを発揮することが重要ですが、社員も、ワンマン社長との付き合い方に気を配り、適切な意見やアイデアを提供することで、良い付き合いが出来る可能性があります。