建築業界の雇用形態【正社員・契約社員・派遣社員アルバイトに分けて紹介】
建築業界で自分に合った働き方をするためには、どのような雇用形態があるのかを知ることが重要です。
そこで、この記事では建築業界の雇用形態とそれぞれの特徴、メリットやデメリットを整理して解説します。
雇用形態ごとの違いを理解して、自分にとって最適な働き方の実現に役立てましょう。
目次
建築業界にはどんな雇用形態がある?
建築業界には大きく分けて正社員、契約社員・派遣社員、アルバイトの、3つの雇用形態があります。
まず、3つの雇用形態それぞれの特徴を解説します。
正社員
建築業界で最も一般的なのが正社員として働く方法です。正社員は基本的に週5~6日8時間程度のフルタイム出勤で、固定給であり、賞与を受け取ることができます。
役職がついたり経験を積むことで給料があがり、勤続年数が長ければ長いほど高収入になる場合も多いのが特徴です。
契約社員・派遣社員
契約社員は決められた期間のみその企業と雇用契約を結ぶ形態です。派遣社員は実際に働く企業ではなく派遣会社と雇用契約を結ぶ点が契約社員と異なります。
これらは建築業界でも比較的メジャーな雇用形態ですが、正社員と違って契約期間が満了すればそこで雇用関係は無くなります。
施工管理など資格のある人材が急遽必要になった場合などに募集されることが多いのも特徴のひとつです。
アルバイト
建築業界ではアルバイトを雇用することも多くあります。資格が必要な設計や施工管理でアルバイト求人があることは少ないですが、現場仕事や事務作業などで求人を出している企業は一定数存在します。
契約社員と違って契約期間の縛りがないので、需要があれば長期間働くこともできます。
建築業界で【正社員】として働くメリット・デメリット
建築業界で正社員として働く場合の、メリット・デメリットを解説します。
メリット
建築業界で正社員として働く場合、スキルや経験を積めることは大きなメリットです。責任のある仕事も任されるため自身の成長に繋がります。
平均収入が高い建築業界の中でも、他の雇用形態と比較すると給与が高く、賞与を受け取ることもできます。また、初任給が低い場合でも勤続年数が長くなるほど高収入になる事がほとんどです。
フルタイムで安定して仕事が続けられる面もメリットです。
デメリット
正社員は責任ある仕事を任されるため仕事が激務になりやすく、残業が多い企業も少なくありません。
部下のミスをフォローしたり、現場以外に様々な業務を処理しなければならずデスクワークに追われる人もいます。
スケジュール面での自由を確保しづらいため、ライフワークバランスを崩してしまう可能性もあります。
その分、福利厚生が充実して手当て等を受けられる場合もありますが、企業によって異なります。
また、正社員でも企業やエリアによっては同じ仕事内容でも収入の差が大きく生じる場合があるため注意が必要です。
(pixabay)
建築業界で【契約社員・派遣社員】として働くメリット・デメリット
建築業界で契約社員・派遣社員として働く場合の、メリット・デメリットを解説します。
メリット
建築業界で契約社員・派遣社員として働くことは、未経験者にとってキャリア形成のチャンスが得られるメリットがあります。
例えば人手不足と言われる施工管理職では、契約社員・派遣社員であれば未経験者から募集があり、教育体制も整っている場合があります。
正社員として採用されるのが難しい大手企業でも、契約社員としてならスキルに応じて採用されるケースもあります。
また、派遣の場合には企業間での残業代が契約で決まっているため、サービス残業を強いられるといったリスクを回避できます。
合わないと感じたり、違う経験を積みたいと思った時に退職しやすく、職場を自分で選びやすいのも特徴です。
様々な現場を経験できるメリットを生かしてキャリア形成に繋げることも可能です。
デメリット
建築業界全体の景気の良し悪しによって需要が大きく左右されてしまうのが、契約社員・派遣社員のデメリットのひとつです。
働ける期間が限定されていることで、安定した雇用とは言えない面があります。
また、退職しやすく自分で職場を選べる自由がある一方で、企業側からも契約を切りやすいという点には注意が必要です。
これらの理由から正社員と比較すると給与が低かったり、社会的地位を厳しい目線で見られる事が多く、自身のライフプラン・キャリアプラン等を踏まえた上でよく検討する必要があるでしょう。
建築業界で【アルバイト】として働くメリット・デメリット
建築業界でアルバイトとして働く場合の、メリット・デメリットは、以下です。
メリット
アルバイトを募集している建築会社は多く存在します。
例えばこれから建築業界を目指す学生にとっては実際の仕事を自分の目で見られる貴重な機会が得られます。
また、アルバイトを続けた後に正社員として採用されるケースもあります。
働き方の大きなメリットとしては、他の雇用形態と比較すると圧倒的にライフスタイルの自由度が確保しやすい点でしょう。
責任のある仕事を任される事が少ないため、好きな日に休みを取りやすくスケジュールを自由に組みやすい点が特徴です。
また、資格や経験を問われにくいため、建築業界に関わる第一歩を踏み出しやすい点もメリットです。
デメリット
アルバイトでは責任ある仕事を任されないという点で、今後、建築業界で長期的に活躍していきたいと考える人にとっては、経験を積むチャンスが少ないというデメリットに繋がります。
アルバイトの場合は基本的には資格等は必要ありませんが、専門性の高さが問われる建築業界においては、責任ある仕事を任されないながらもアルバイトにも一定の知識が求められる場合があります。
しかしながらアルバイトでは昇給や賞与が受けられず収入が低い傾向にあり、雇用も不安定なことから、業務内容に対して時給が見合わないと感じる人が少なくありません。
アルバイトの業務内容には肉体労働も多く、特に年齢がある程度まで高くなってくると、アルバイトで建築業界の仕事を続けることには不安があるかもしれません。
建築業界で働くなら専門の転職エージェントがおすすめ
建築業界で今後も長く働いていくつもりなら、雇用が安定していて経験が積みやすい正社員がおすすめです。
建築業界で正社員として働きたい場合は、専門の転職エージェントに相談するという方法もあります。
転職エージェントを使うと、今までの経歴や希望する条件、今後のキャリアプランに合った企業を紹介してもらえます。
また、面談のセッティングや条件の擦り合わせなど入社までのフォローも徹底しているので、安心して転職活動に専念することができます。
まとめ
建築業界で働く場合、正社員では給与が高く安定して働けますが、一方で業務に追われるリスクがあります。
未経験でもキャリア形成のチャンスがある契約社員・派遣社員には、業界全体の需要に雇用が大きく左右される面があり、アルバイトでの勤務にもプライベートを優先できるメリットと、給与が低くなりがちなデメリットがあります。
それぞれの雇用形態の特徴を踏まえた上で、自身の望むキャリアプランやライフプランにとって最適な働き方を検討しましょう。
【参考サイト】
https://kenchikukensetsu.biz/media/?p=1809
https://www.g-career.net/columns/detail/162
https://plus-work.net/archives/column/20221116
https://beavers.co.jp/blog/3653/
https://www.ukeoi-ichiba.com/column/column_detail/index/8.html
https://www.baitoru.com/contents/bm_faq03/02.html
https://rfc-partners.co.jp/change_job/