不信感を抱かれるリーダー5つの”共通点”リーダーシップに優れた人との違い
優秀なリーダーも、はじめから素晴らしい活躍ばかりしたとは限りません。成功や失敗、様々な経験を経てリーダーも成長していくものですが、一度失うと大変なのが「信頼」です。
「信頼されないリーダー5つの”共通点”」に挙がっている行動を取っていたら、すぐに改善が必要かもしれません。
目次
よく文句を言う、不機嫌でいる
リーダーには、当然その立場ならではの苦労もあります。同じ苦労や悩みを対等な立場で分かち合える同僚がおらず、孤独にストレスを抱える場面もあるでしょう。
しかし、だからといってネガティブな文句を口に出したり、態度で示すのは大きなリスクを伴います。
リーダーが人の上に立つ役割である以上、愚痴や不機嫌な態度はリーダーの役職が無い場合と比較した場合に「リーダーなのに…。」と、周囲の人々にプラスアルファのマイナス印象を与えてしまうからです。
リーダーの文句は部下にとって「ご機嫌を取らなければいけないのか」「何か、こちらに察して動いて欲しいのか」と、気を揉む要因にもなります。
また、上司からは「リーダーとしての素養が無い」「人の上に立つ立場としての自覚が薄いのでは」「責任感がない」などの評価を受ける事にも繋がります。
リーダーとして人前にいる時に思わず文句や愚痴を言ったり、不満そうな態度をとってしまわないように、愚痴や文句以外でストレス発散・解消できる方法を用意しておきましょう。
(pixabay)
自分の努力を人に当てはめる
もしも、誰よりも努力して勉強を積み重ねて知識を増やしたなら、その姿勢は間違いなく素晴らしいと評価されるでしょう。
しかし、自分が分かっているからといって人に対して「〇〇くらい分かっていて当然」「そんな事も勉強していないのか」と、初めから下に見たり、指摘ばかりするのは考えものです。
周囲の人はリーダーを「リーダーに抜擢されている時点で優秀な人」だと見ている部分が少なからずあるでしょう。
優秀な人が、自分よりも知識や経験が薄い相手に対して「自分と同じくらい努力するべき」「あなたは私よりも劣っている」といった言葉を浴びせている…と受け取られれば、「自分の能力を自慢して強烈に嫌味を言い放つ、性格に問題がある人物」という印象を抱かれかねません。
「リーダーを見習おう」「もっと勉強しよう」と思わせる方法は、相手を否定する事とイコールではありません。
(pixabay)
「相手が分かる言い方」よりも「自分が使いたい言葉」
相手が話を理解できていなくても気にしないのは、「優秀だけれど人から好かれない人」によくある共通点です。頭の良さや能力の高さがあっても、それを「人のために使える」かどうかは、また別の能力です。
向上心に溢れて勤勉、経験も豊富で、専門知識や用語のボキャブラリーも十分なのは良いのですが、部下の力になってあげるべき場面などで相手の理解度を置き去りにしてしまわないように注意が必要です。
自分が話したいように話して、理解が追いつかない部下に対して「理解力が無い」「ダメなやつ」などと判断すれば、最早「自分の優秀さや、知識・経験のひけらかし」と受け取られて不信感どころか人としての信頼に関わります。
自分が上の立場にあるにも関わらず、勉強した言葉を「自分はデキる人間だ」というアピールに使うのは厳禁です。
リーダーとして誰かの力になる時には、相手が話を理解できるように、相手と同じ目線に立って伝えられる心の余裕が周囲からの信頼に繋がります。
(pixabay)
心配し過ぎてマイクロマネジメント、ダメ出しの嵐
最近注目されている「マイクロマネジメント」は、上司から部下に対する行き過ぎた管理・干渉です。
必要以上の進捗管理、仕事の進め方に細かすぎる指示を出す、ミスを細かく追及し続けるといった行為がマイクロマネジメントと呼ばれ、部下や周囲の生産性を下げる行為だと言われています。
組織の生産性を下げている原因がリーダーによるマイクロマネジメントだった、という結論はあまりにも残念です。
マイクロマネジメントは、真面目過ぎたり心配性で不安感が強い人がついついやってしまいがち、とも言われています。
不安感が強い性格は、リスク管理の面などでプラスに働く場合もありますが、その能力を部下への過干渉には繋げないようにしましょう。
(pixabay)
【 関連記事 】
自信がなさそうな振る舞い
自信がある事と偉そうに振舞う事が別物のように、謙虚である事と自信が無さそうに振る舞う事も、別物です。
リーダーは明確な判断や発言が求められる場面も多くあります。常日頃から自信無さげな言動や雰囲気を出しているリーダーが下した判断に、安心して頼るのは難しいでしょう。
メンバーから頼られず、自信を失くし、不安を抱かれ…と、負のループに陥ってしまいます。
謙虚さは大切ですが、身振り手振りや声のトーンなどは良く研究するべきかもしれません。書籍やセミナーを参考にする方法もありますが、実績のあるリーダーや憧れの人物がメンバーに対してどのように話しかけているか、プレゼンテーションの場ではどうか…など、実践的な視点で学んでみるのも効果的です。
(pixabay)
まとめ
人を導き、ある時は力になりサポートしながら組織やチームを成功に導くリーダーは、周囲からの信頼が非常に重要となる立場です。「信頼されないリーダー5つの”共通点”」には、注意しましょう。