【なぜ次々辞めるのか】気付いた時には手遅れに! 「NG人事評価」6つの特徴
離職と大きく関係があると考えられている事の一つに、人事評価制度があります。
「きちんと人事評価している」のに、なぜ従業員は会社を離れていくのか。
NGな人事評価の特徴を知る事によって、これまで気がつかなかった評価制度の見直しポイントや改善点が見えてくるかもしれません。
目次
評価制度が古い
時代とともに、人々の考え方や価値観・働き方は変わっていきます。
評価制度のアップデートが追いついておらず時代についていけていなければ、社員の不満や不信感に繋がります。
何年も前に作った評価制度を運用し続けており、見直しをしていないという場合は特に要注意です。
業務と評価制度の相性が悪い
成果を数字で表しやすい営業職には合う評価制度が、成果を数値化しにくい事務職に対しては全く合っていないといったケースがあります。
特定の部署ばかりが優遇されるような制度は、正当な評価が受けられないと感じる部署の従業員に大きな不満を抱かせ、その不満をいずれ会社を辞めるほど強いものへ発展させてしまう可能性があります。
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「甘やかす」と「褒める」の違いが不明確
「甘やかしていれば人は育たない。」という認識は間違っていないでしょう。人が成長するために適度な緊張感や厳しさは必要です。
しかし、「甘やかす」と「褒める」の違いが明確で無い人事評価制度は、NG例となります。
人事評価においては、褒める事が「仕事における、OK・良いの認識」を共有できる行為でもあります。
そのため、むやみに褒める事も意識して誉めないことも、どちらも正当な評価制度を崩す可能性があるのです。
従業員が仕事における「OK・良い」行いや結果を見せたときにはしっかり褒めて、「成果を認める=これが仕事における成果なのだと認識する」仕組みが大切でしょう。
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「上司の感覚」が混ざる
評価基準が明確になっていないと、どうしても上司目線での個人的な感覚が評価に反映されてしまうでしょう。
従業員が評価基準に疑問や不信感を抱くきっかけになりやすく、離職率を高めかねません。
「この人は努力している」「あまり真面目じゃない」など、個人的な感覚・視野を脱さない評価を入り込ませない評価制度の構築が重要です。
人に投資する感覚が甘い、もしくは無い
人事評価制度を整えるにあたっては「設備や広告宣伝には投資するが、従業員には投資しない」そんな感覚になってしまっていないか注意が必要です。
「いかに人件費を削減するか」ばかり重視して必要な人員が配置されておらず、少数精鋭と言いながら実態は1人の従業員に過剰な負荷をかけているケースが後を断たないと言います。
行きすぎた人件費削減の思考は、人事評価制度にも表れるものです。
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「人への投資を怠っている」と従業員が気がつけば、もし会社の売り上げがアップしたとしても長続きしないどころか、その後は一気に窮地に立たされる可能性さえあります。
「会社は様々投資を行っているにも関わらず、キツくなった仕事の分の対価は払われない。」
特に頑張っている人や優秀な従業員ほど大きな不満を抱きます。
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こうして人財を失うと、業務が捌けなくなったりクオリティ低下に繋がるなどして、売り上げアップは長く続かないことになるでしょう。
さらに、企業の口コミサイトが一般化している現代では、会社の悪評が広まり新たな採用が厳しくなる可能性さえあります。
「人への投資」の意識を持って評価制度を見ることが重要です。
実現不可能な制度
最高の評価制度を構築しても、運用出来なければ元も子もありません。
煩雑なフォームや多すぎる工数などで人的な負担が大きければ、評価制度自体が頓挫しかねません。
例えば一部の部署で一定期間のテスト運用をするなど、実現可能な制度かどうかの見極めは非常に大切だと言えます。
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人事評価制度の見直しで定着率アップ!
人事評価に対する不満は離職に繋がりやすいと言われています。
業務内容とマッチしている制度か、時代に追いついているかどうか、重要なポイントから見直して従業員の定着率アップに繋げていきましょう。
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