2022.03.05
建築業界動向

施工管理アプリを導入して業務効率化!種類と選び方のご紹介

「2025年の崖」まであと3年。
建設業界においても、業務効率化のためのDX推進は急務となっています。

工務店やビルダーでは、積極的にDX推進に取り組んでいる会社と、まだまだアナログな慣習が残る会社と二極化している傾向にあります。
施工写真や図面、工程表の作成や編集など、管理が必要な項目は多岐に渡るでしょう。
これらをデジタル化できる「施工管理アプリ」を導入することで従業員の負担を減らしながら、業務効率化を図ることができます。

本記事では、「施工管理アプリ」の選び方や、導入するメリットについて解説します。
アプリを導入したいけれども、いろいろ種類があってわからないという方は是非参考にしてください!

(pixabay)

1.施工管理アプリとは?

施工管理アプリとは、スマートフォンやタブレットからログインでき、いつでもどこからでも情報共有や確認、管理するための業務効率化を目的としたものです。インターネットを使用し、クラウド上でリアルタイムで情報を更新できます。

アプリの種類によって、できることは多少異なりますが、主に、現場の進捗や施工写真、工程表などを共有・確認できる機能があります。

2.施工管理アプリを導入するメリット

アプリを導入することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

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2-1.リアルタイムの情報共有

施工管理アプリのメリットは、クラウド上で管理ができるため、リアルタイムで情報を共有できるところです。施工管理は通常複数の案件を抱えながら業務を進めています。変更やトラブルが発生した際に、一度帰社することなく、その場ですぐに共有することができる点は大きなメリットです。

2-2.伝達ミスを未然に防ぐ

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連絡を電話で行っている場合、「言った言わない」というトラブルが発生してしまうことがあります。連絡をメールに変更することで防ぐことができますが、メールを受け取った側が見落としている場合や、急ぎで確認して欲しい際には適していないと言えます。施工管理アプリなら、チャットでのやり取りが可能なため、未読・既読の機能で伝達ミスを防ぐことができます。

2-3.時間・コストの削減

施工管理職の残業の原因に、現場から帰社した後に行う事務作業があります。アプリを導入することで、施工写真をパソコンに取り込む作業がなく、その場で共有することができます。報告書を作成するために事務所に戻る必要もなくなるため、移動時間の削減にもなるでしょう。

2-4.生産性・収益の向上

慢性的な人材不足である建設業界において、生産性の向上は必須です。
2025年には90万人の人材不足が懸念されていることに加えて、2024年4月には、労働時間の上限規制もかかります。
情報を一元管理できるアプリの導入は残業時間の削減、業務の効率化を考えた時に有効な手段です。

3.アプリの選び方は?

施工管理アプリは、ゼネコン向けのものからハウスメーカーや工務店向け、または大手向け、中小向けなど幅広い選択肢があります。

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3-1.自社に必要な機能があるか

社内の情報共有に使用する場合と、協力業者とのやり取りもアプリで管理するかによっても選択するアプリが変わります。
機能性がシンプルなものになると、工程管理はできるが、原価管理には対応していないなどといったこともあります。せっかくアプリを導入したにもかかわらず、必要な機能がついていないなんてことにならないためにも、使用目的を明確にしてから選択しましょう。

3-2.コスト面

施工管理アプリの料金は種類によってさまざまです。無料のもの、オプションによって料金が追加されるもの、月額料金の値段も幅広くあります。
利用する人数によっても変動があるので、確認しましょう。

3-3.サポート体制

意外と大事なのが、サポート体制の充実度です。
アプリを導入してから、従業員や、職人さんから使い方がわからないという声も少なくありません。

導入時に使い方の説明会を受講できる、アプリの操作で不明な点があれば24時間体制で問い合わせが可能であるなど、サポート体制が充実していることで、従業員にとってアプリを使用する心理的ハードルを下げることにつながります。

4.まとめ

(pizabay)

一口に「施工管理アプリ」と言っても、価格や特徴さまざまな種類があります。
自社に最適なものを選択するために、まずはアプリを導入する目的を明確にすることが先決です。
また、従業員が使いこなせることが大前提となります。
大は小を兼ねると、多機能なアプリを選んでも、使いこなせなければ意味がありません。ITやデジタルに抵抗がある従業員が多ければ、シンプルで操作が簡単なものを選択することが必要です。

本記事を参考に、施工管理アプリの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

 

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