必修マーケティング用語「B to … B, C, E, G… 」「C to … 」「G to … 」? 【11選】分かりやすく整理
ビジネスマンの多くが耳にしている「B to B」「B to C」といったワード。
最近では更に「BtoE」「GtoC」など、様々な「◯to◯」を耳にするようになりました。
インターネット上にもそれぞれの用語の詳しい解説などが沢山ありますが、なかなか一気にスッキリと整理できる機会は少ないのではないでしょうか。
そこで、今回はこれらの用語を「今さら聞けない」の視点で分かりやすく整理してみたいと思います。
目次から各用語に飛べるため、意味を確認したくなった時に手軽に辞書のようにも使える記事です。ブックマーク等で是非ご活用ください。
目次
【はじめに】「◯ to ◯」とはそもそも何なのか
「BtoB」「BtoC」といった用語はビジネスモデルを指しています。 取引内容の違いを表していて、マーケティング用語としてよく使われています。
取引を種類分けする大きな理由のひとつは、企業の商品やサービスを提供する相手が個人なのか企業なのかによって有効なブランド意識やマーケティング手法に違いが出てくるためです。
取引の分類をしっかり理解して、各取引に適したプロモーション等を行い売上アップにつなげる狙いがあります。
(pixabay)
B, C, D, E, G, O, Mの意味
B
「Business(ビジネス)」
「企業」「会社」
(pixabay)
一般の個人は除きます。
また、個人で事業を営んでいる「個人事業主」は「Business(ビジネス)」に含むとされています。
C
「C」は取引内容によって意味が変わります。
「Customer(カスタマー)」
「顧客」(取引相手となる個人)
単語が持つ意味としては「得意先」「取引先」と訳される場合がありますが、特に「Business(ビジネス)」と個人客を区別します。
「Consumer(コンシュマー)」
「消費者」
(pixabay)
「カスタマー(顧客)」が特定の取引相手を指すのに対して「コンシュマー(消費者)」は不特定多数の消費者を意味します。
「Citizen(シチズン)」
「市民」「町民」
(pixabay)
「Community(コミュニティ)」
「住民コミュニティ」
(pixabay)
D
「Direct(ダイレクト)」
間に何も挟まずに、直接行われる取引
(pixabay)
単語の一般的な意味としては「真っ直ぐ」「率直な」とも訳されます。
E
「Employee(エンプロイー)」
「被雇用者」「従業員」
(pixabay)
G
「行政」とも訳されます。
「Government(ガヴァメント)」
「政府」「自治体」などの公的機関
(pixabay)
O
「Online(オンライン)」
インターネットに繋がっている状態
「Offline(オフライン)」
インターネットに繋がっていない状態
(pixabay)
M
「Machine(マシーン)」
人ではない「機械」
(pixabay)
【11選】「◯to◯」の意味と例
それでは「◯to◯」の形に略される取引の分類を整理してみましょう。
BtoB(B2B)
「Business to Business」
企業 対 企業
製造業者〜卸売間、卸売〜小売間など、企業から企業への取引のことを表します。
(pixabay)
- 例
- 電化製品メーカーへの半導体提供
- 企業に対してITを用いた経営支援を行う
- 法人向け保険サービスの提供
BtoC(B2C)
「Business to Consumer/Customer」
企業 対 消費者/顧客
企業と一般の顧客・消費者との間で行われる取引です。
(pixabay)
- 例
- 住宅設備機器の開発・製造・販売
- 地域の家電量販店
- 商業施設やホテルの経営
BtoE(B2E)
「Business to Employee」
企業 対 従業員
企業が従業員に向けてモノやサービスを提供します。
(pixabay)
- 例
- 自社製品を従業員向けに販売する専用ECサイト
- 社食やオフィスコンビニ設置等の食事補助
- 自社製コーヒーサーバーを取引先に設置して、他社の従業員が利用する等の職域販売
BtoG(B2G)
「Business to Government」
企業 対 行政
行政が取引相手のビジネスを表します。
(pixabay)
- 例
- ふるさと納税ECサイト(プラットフォーム)の提供による納税の代行業務等
- 自治体向けの介護・福祉、医療アプリの提供
- 帳票作成支援ツールの提供
CtoC(C2C)
「Customer to Customer」
顧客 対 顧客
「Consumer to Consumer」
消費者 対 消費者
サービスやプラットフォームを通じて行われる、個人間での取引を指します。
(pixabay)
- 例
- フリマアプリサービス
- チケット売買サイト
- オークションサイト
DtoC(D2C)
「Direct to Consumer」
消費者に直接
メーカーが、代理店や店舗等の仲介業者を一切介さずに消費者に直接販売します。
(pixabay)
- 例
- 食品や飲料のメーカー直販
- アパレルやコスメのメーカー直販
- 家具家電のメーカー直販
GtoC(G2C)
「Government to Citizen / Community / Consumer 」
行政 対 市民/住民コミュニティ/消費者
政府(自治体)一般消費者やコミュニティに対してモノやサービスを提供します。
(pixabay)
- 例
- 住民票等の電子申請システム
- 確定申告や納税のオンラインシステム
- 公共スポーツ施設の電子予約システム
OtoO(O2O)
「Online to Offline」
オンライン領域 から オフライン領域
オンラインからオフラインへと購買行動を促します。
(pixabay)
- 例
- 実店舗で利用可能なクーポンをオンラインで配布する
- SNSを使用したセールやイベントの実況
- 店舗で製品と交換できる専用スタンプカードアプリ
MtoM(M2M)
「Machine to Machine」
機械 対 機械
ネットワークに接続された機械と機械が、直接データの送受信や機器の自動制御等を行う技術です。
(pixabay)
- 例
- 車に設置されたセンサーが周囲状況を検知して、車の制御を行う自動運転システム
- 温度や湿度のデータを収集・監視して窓の開閉や空調の操作を自動で行うシステム
- 機器の故障や不具合を検知して自動でメンテナンスを行うシステム
BtoBtoB(B2B2B)
「Business to Business to Business」
企業 対 [ 企業 対 企業 ]
(pixabay)
- 例
- 部品メーカーが素材メーカーの素材を使用してディスプレイを製造し、ディスプレイを活用したデバイスを最終製品メーカーが製造・販売する
- 企業の基幹システムの情報を取引先と連携できるクラウドサービス
- 企業間の受発注マッチングサービス
BtoBtoC(B2B2C)
「Business to Business to Customer/Consumer」
企業 対 [ 企業 対 顧客/消費者 ]
企業間取引で、その先の顧客や消費者への販売促進や支援を含めたビジネスです。
(pixabay)
- 例
- 食品メーカーが製品をメニューの提案と合わせて飲食店に販売する
- 素材メーカーが消費者のニーズをリサーチしてアパレル会社に自社製品を提案
- 様々な企業が出店できるECモール
用語をスッキリ整理して、適切なマーケティングを実施しよう
今回は、「今さら聞けない」視点で用語の意味と例をスッキリ整理しました。
プロモーション企画やマーケティング施策を実施する際に、各取引内容を表す用語がよく使われています。それぞれの違いをしっかり整理して、顧客リストの増加・売り上げアップに繋げましょう。