2021.09.13
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住宅フランチャイズを検討中なら確認すべきメリット・デメリット!〈工務店経営者向け〉

近年、住宅フランチャイズの市場は非常に活発化しています。
特に中小の工務店にとっては、住宅フランチャイズはメリットがたくさんあります。
本日は、今後住宅フランチャイズをご検討する可能性のある工務店経営者の方に参考のなる情報をお伝えできればと思います!

1.そもそも住宅フランチャイズとは?

まずは、住宅フランチャイズの仕組みから説明します。

ブランド力やノウハウを持っている大手ハウスメーカーなどが、フランチャイズの本部となり、加盟している中小の工務店や地方工務店と事業契約を結ぶことを言います。

加盟店は、大手のパッケージをそのまま使用して住宅の販売を行うことができます。
加盟店が、フランチャイズ本部に対価として支払うロイヤリティには、大きく分けて2種類あり、毎月定額で支払う場合と、売上金額に応じて変動する歩合制となります。

中小の工務店は、年々競争が激化しており買収や合併、倒産のケースも少なくありません。
そんな中で安定経営を継続する手段の一つとして注目されています。

2.メリット

それでは、早速加盟することで得られるメリットについてお伝えさせていただきます。

2-1大手の最新技術やノウハウを利用することができる

まず、加盟することで得られる最大のメリットが、ノウハウを利用できるということです。
住宅商品やサービスは、さまざまなハウスメーカーが作り出しています。

自社でもなにか新しいものを…と考えた時に、一から作り出すことはもちろん、販売するのはとても労力が要り、コストもかかります。
その上、売れるかどうかも分からない状況です。
既に確立されている最新技術や高品質な住宅をそのままパッケージごと利用することができるのは非常に大きなメリットでしょう。

2-2 ブランド力があるため、顧客からの信頼を得られる

初めてマイホームを建てようとしている人が、どこに頼もうかと住宅会社を選定する際に、どこを選べばいいか分からないという方も多いと思います。
「人生で一番高い買い物だし、失敗したくない」という思いから、有名なハウスメーカーを選択するパターンがあります。
このようにもともとブランドイメージが確立していて知名度があるため、新規の顧客を獲得する際に、メリットとなるでしょう。

2-3 コストダウンを図ることができる

フランチャイズ本部から必要な資材・建材を一括で仕入れるため、仕入れの手間が無く、質の高い商品を安価で手に入れることが可能となります。

2-4 本部から指導を受けられる

フランチャイズ本部には蓄積されたノウハウがあります。
それをもとに、集客や営業活動の課題を解決するアドバイスを受けることで、
売上の向上だけでなく、経営失敗のリスクを回避することにつながります。

3.顧客目線のメリット

顧客から見た時に、住宅フランチャイズに加盟している工務店に依頼するメリットとは、
どういうところにあるのでしょうか。
大きく二点あります。

3-1 大手同様の技術やサービスを受けられる

家の完成度もさることながら、建てた後のメンテナンスなども含め、安心感を持つことができます。
例えば、ハウスメーカーは幅広いエリアを持っているため、何かあった時に即座に対応することが難しい場合もありますが、加盟店が地域に密着した工務店であれば、対応が早い場合も多いでしょう。

3-2 コストダウンを図ることができる

大手のハウスメーカーに依頼するよりも、資材の種類によっては、コストダウンを図れるというとことです。

4.デメリット

企業側、顧客側からメリットをお伝えしましたが、もちろんメリットだけではありません。
デメリットについても解説していきます。

4-1 フランチャイズ本部のルールに縛られる

ブランドイメージや商品などパッケージの内容には、制約やルールが存在するため、
それを守って経営しなければなりません。
自社独自で進めていくことができず、自由度はかけるでしょう。

4-2 パッケージを使いこなせない場合、倒産のリスクも

実は、フランチャイズに加盟する上で非常に大事なのがパッケージを使いこなせるか、ということです。
素晴らしいパッケージや商品でも、自社に合わない場合は売上が伸び悩み、しかしロイヤリティは月々支払い続けなければならないという苦しい状況になってしまいます。

5.顧客目線のデメリット

加盟店に依頼すると、たくさんのメリットもありますが、デメリットがないわけではありません。

まず、加盟店であっても業績が落ちれば当然、倒産してしまうリスクがあるということです。
倒産してしまっては、アフターメンテナンスなどの依頼をどうするか困ることになります。
しっかりと、加盟店ごとの経営状況を見極めて依頼しなければいけません。

6.まとめ

今回は、顧客目線で見た場合はどうなのかを含めて、フランチャイズに加盟すると得られるメリット・デメリットを解説してみました。

加盟を決めた時に一番重要なことは、自社の経営方針や、ブランドが自社が展開するエリアと合っているかを見極めて、どこに加盟するかを決定することです。
フランチャイズに加盟するからと言って、自社の独自性が失われるかというと、そうではありません。

独自性を保ったまま、取り入れたいノウハウを活用することを推奨している本部もあります。
是非、検討中の方はいろいろ調べてみてはいかがでしょうか?