2021.09.13
経営ノウハウ

従業員満足度の向上で得られる企業のメリット

「従業員満足度(ES)」を上げることが、結果的に企業の成長に繋がると言われています。
以前までは、「顧客満足度(CS)」を高めることに取り組む企業が多かったですが、最近では、従業員満足度を重要視する企業が増えています。

どんなメリットがあるのか、またどのようにすれば従業員満足度を上げることができるのかについて解説していきます!

1.従業員満足度とは?

まず、「従業員満足度」とは、別名Employee Satisfactionを略して「ES」と言われる、その名の通り、従業員の働く上での満足度を定量的に数値化した指標となります。

従業員満足度はどういった項目で判断されるかというと、一番に待遇面や給料が思い浮かぶかもしれませんが、評価項目は多岐に渡ります。

【1】企業理念やビジョンへの共感

経営者の理念やビジョンが従業員に浸透しているか、また共感できているか

【2】仕事内容

仕事のボリュームは適切か、やりがいや達成感を感じているか

【3】マネジメントへの納得感

上司のマネジメントに納得しているか、指導内容に納得しているか

【4】職場環境

福利厚生に満足しているか、意見を言える環境であるか

【5】人間関係

チームワークや、コミュニケーションを取れているか

2.従業員満足度を上げることで得られるメリット

従業員満足度が高まることで企業が得られるメリットは複数あります。

2-1 業績UPにつながる

従業員満足度を高めることが生産性の向上につながることがわかっています。
また顧客満足度の向上のみを重視する企業と、顧客満足度と従業員満足度両方を重視する企業を比較した際に、両方を重視する企業の方が業績が良くなるというデータが出ています。

出典元:厚生労働省「今後の雇用政策の実施に向けた現状分析に関する調査研究事業」

2-2 離職率の低下

従業員が辞めたいと思わないため、定着率UPにつながります。
増員での採用はあるものの、欠員が理由での募集を行う必要や、教育にかかるコストを抑えることができます。                          
優秀な人材が定着することで、企業の成長も見込むことができます。

2-3 従業員のモチベーション向上

頑張りが正当に評価されることや、自分の意見がしっかり取り入れてもらえる環境で働くことで、 従業員のモチベーションアップになります。
モチベーションが高い状態で仕事に取り組むことで、結果的に生産性の向上につながります。

3.従業員満足度が低いとどうなる?

従業員満足度が低いと、企業にとってどんなデメリットがあるのでしょうか?

まず不平や不満を言う社員が多く、社員の士気が下がります。
また、会社を良くしていこうという気持ちが低いため、業務改善につながることがなく、どんどんと働きづらい環境に陥り、生産性の低下につながります。

4.従業員満足度を上げるにはどうしたらいい?

実際に、従業員満足度が高い企業ではどのようなことに取り組んでいるのでしょうか。

4-1 社員の意見を取り入れる

意見を出しても通らない環境は、従業員の参画意識を下げてしまう大きな原因になります。

経営陣の独断だけで進めていくのではなく、社員の意見を積極的に取り入れていくことで従業員満足度を高めることにつながるでしょう。

また、社員の意見を吸い上げる方法は、定期的にミーティングや面談を行うことです。
そこで重要なこととして、「出た意見を絶対に否定しない」ということ。

きちんと自分の意見を聞いてもらえるという成功体験をさせることで、どんどん新しい提案や意見が生まれます。

4-2 福利厚生の見直し

福利厚生を見直すことは、従業員満足度を向上させるのに有効な手段の一つです。
住宅手当、リフレッシュ休暇、育休制度など従業員だけでなく、従業員の家族にも関わる制度を積極的に取り入れることで、企業の信頼の向上や採用活動もすすめやすくなるでしょう。

4-3 会社の方向性を定期的に共有する

社員に会社の方向性や、理念・ビジョンを共有することで、組織に一体感が生まれます。
経営者と従業員が同じ目的を持って、業務に取り組むことで生産性の向上だけでなく、社員が会社を信用することにもつながります。

4-4 評価制度の見直し

給料に直接関わる人事評価は、従業員のモチベーションを大きく左右します。
正当な評価をされていないと感じると、退職理由にもなりかねません。
全員が納得する評価制度というものは存在しませんが、あいまいな評価制度ではなく、透明性が高く明確な評価制度にすることが必要です。

5.まとめ

企業の成長を考えた時に、従業員満足度の向上は欠かせません。
従業員満足度を無視し、顧客満足度だけを重視し続けると、企業の成長や、組織のパフォーマンスはどんどん落ちてしまいます。

普段から、定期的にアンケートを実施することや、従業員一人ひとりとの面談の機会を設けるなど、従業員の声を汲み取ることが満足度向上、生産性の向上へとつながるといえるでしょう。