「人望がない」「嫌われリーダー」になってしまう 典型的な4つの思考&行動
周囲から密かに嫌われているものの、部下からは「自分よりも立場が上だから…。」という理由で、仕方なく笑顔で話を聞かれ、指示にも従われている、そんな「嫌われリーダー」には誰しもなりたくないものです。
人の上に立ち、導く立場の管理職やマネージャー、リーダーの立場にある人にとっては特に「人望」は気になる問題です。
せっかくなら、人望が厚いリーダーとして、メンバーから慕われて成果を出せる方が当然気分も良く、成果もよりアップするでしょう。
この記事では、人望をなくしてしまわないための大切な心掛けについて分かりやすく紹介、解説します。
目次
「人望」とは
「人望」とは、「信頼できる人物として、人々から慕い仰がれること。」とされています。(goo辞書)
人望が厚いリーダーとは、周囲から信頼できる人として尊敬され、「この人には、ついていきたい」「この人の力になりたい」「共に頑張りたい」といった前向きな気持ちで慕われるリーダーのことだと言えます。
人望をなくしてしまう行動の例
一方で、立場が上というだけでご機嫌を取られてばかりで、人望がないリーダーになってしまうケースも少なからずあるのが実情です。
どのような行動をとると人望をなくしてしまうのか、具体例を挙げて解説します。
部下の話には聞く耳を持たない
人は話を聞いて共感されると、その相手に信頼を抱く性質を持っていると言われています。
それは言い換えれば、話を聞いてもらえず共感されない場合、信頼を抱きにくくなるということです。
部下の話に対して聞く耳を持たない場面があると、その積み重ねが不信感に繋がる場合があります。
忙しいからといって、高圧的な態度で「手短に。」とぶっきらぼうな声がけをしてしまったり、「こっちの苦労を分かってくれよ…。」と、自分の気持ちへの理解が先に来てしまうのは人望を失うことに影響を与える可能性があるでしょう。
あくまで「聞く耳を持つ」ことが大切であり、もちろん同調する必要はありません。
最後まで話を聞き、共感して受け止めた上でリーダーとしての言葉をかけるなど、部下の話に対して「きちんと聞く気がある」という態度が伝わる行動がとれているかどうかが、重要です。
陰口を言う
管理職やリーダーは精神的負担が大きくなりがちです。
様々な性格の部下達をマネジメントするのは簡単な仕事ではありません。
しかし、ストレスを感じたとしても、その場にいない人のネガティブな噂話やマイナス評価を口にしてしまっては、人望を失います。
一度口に出した言葉は取り消せませんので、「あの時〇〇と言っていた」という事実はそのまま残り続けてしまう点も大きなリスクです。
また、陰口を言う場面を知った人は「この人からは、いないところで悪く言われる可能性がある」と認識するようになります。
そのため、心を開くことが出来なくなり、信頼関係も築けなくなっていってしまいます。
部下に嫉妬する
優秀な部下がいた時に、部下に対して嫉妬心を抱いてしまうのも、人望を失うきっかけになり得ます。
嫉妬心があると、優秀な部下が能力を発揮すればするほど「自分の評価や立場が危なくなるのではないか」と、考えてしまい、保身を最優先にした立ち振る舞いをとってしまいます。
部下の成果に対して「大したことではない」と過小評価したり、「あいつは良いやつだけど、〇〇なんだよな」と上から目線でケチをつけると、周囲からは「いじわるだ」「案外、器の小さい人だ」と思われてしまい、ふと我に帰った時にはマイナス評価が蓄積されて窮地に立たされてしまいます。
優秀な部下に対しては正当にその能力を認め、自分自身がその部下から学べる事があるならば素直に学ぶ心の余裕を持てているかどうか、ということに注目した方が良いでしょう。
自己研鑽を怠らずに自信を持ち、他者の努力や成果も素直に認める態度は多くの人から信頼されます。
(pixabay)
自分が楽して利益を得ようとする
出来るだけ自分が楽をして利益を得ようとするのも、人望を失いやすい行動のひとつです。
「まず、損得を考えずに貢献する人こそ信用に値するものだ。」などといって、周囲の人間に貢献する事を求める一方で、自分は少しでも楽をして利益を得られないかと考えているようなリーダーの場合、いずれその考えは周囲に伝わって信頼を失くします。
フェアではない行動は、どれだけ言葉を並べても必ずいずれは伝わります。また、そのようにして失った信頼は簡単には取り戻せません。
そのため、リーダーや責任者の立場であれば「フェアかどうか」という点を配慮して周囲に協力を求める姿勢はなおさら重要になります。
人の良い部下に負担が集中していないかどうか、自分だけが楽になるようなことではないか、利益が部下にも正当に分配されるのか、といった点を常に注意して見られる人には人望が集まります。
まとめ
人望をなくしてしまう行動の典型的な例として、部下の話に聞く耳を持たないことや、陰口を言ってしまう行動が挙げられます。
また、優秀な部下に嫉妬心を抱いたり、自分が楽をして利益を得ようとする考え方も、口では違うと主張してもいずれ必ず周囲に伝わってしまうものです。
相手の話を聞き、フェアな態度で接する人は周囲から信頼されやすく、リーダーとしても慕われます。
【参考記事】
https://mba.globis.ac.jp/careernote/1496.html
https://web-camp.io/magazine/archives/45483