団地リノベーションに注目が集まる!5つの魅力と5つの懸念点とは
今、団地リノベーションが注目されています。
株式会社良品計画による「無印良品・MUJI」ブランドが「無印良品の家」「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」といったリノベーション事業を展開したり、UR都市機構でも自社ウェブサイトにリノベーション事例の紹介ページを設けるなど、その動きは広まっています。
目次
団地リノベならではの魅力とは
団地リノベーションを検討する人が感じる魅力と、不安を抱いている点を具体的に整理してみましょう。
購入価格の安さ
まず何と言っても最大の魅力に映るのが購入価格の安さでしょう。
中古団地は、同じエリアの中古マンションと比較しても安価で入手できる場合が多いと言えます。
建物を安価で購入できるとなれば、内装に予算を回す事ができます。内装工事を充実させて快適な住まいを実現できる希望が持てる点は、大きなメリットのひとつでしょう。
日当たりの良さ
団地には南向きの物件が多く、採光が良いというメリットがあります。
リノベーションで間取りを変更すると、想像以上に日当たりの良い明るい住まいを実現できる可能性があります。
(pixabay)
敷地の広さ
戦後の日本で「健康的」「近未来的」といった住まいを目指して建設された昔ながらの団地は、現在と比較すると贅沢に広く敷地を使っているケースが多く、建物外に緑のスペースが十分に確保されていたりします。
ふと窓から外に目を向けた時に緑が生茂り、風にそよぐ景色が見られる…といった点は住まいのメリットとしてはかなりポイントが高いでしょう。
また 、建物と建物の間に十分な距離・スペースが取られているため、通風が良い点も特徴のひとつです。
(pixabay)
スーパーや公園など周辺環境の充実度
団地の場合、比較的近くにスーパーや公園があり生活の利便性が高いケースが多いのも大きなメリットです。
郊外型の大規模団地の場合には、医療施設や商店街が敷地内に整備されているケースも多く見られます。駅から離れている場所に団地があっても、建物からバス停までが近いなど、交通の便も考慮されていたりします。
近隣住民とのコミュニティ
ご近所付き合いを始めとした人付き合いが敬遠される傾向の時代が続きましたが、現代では再び地域の繋がりやコミュニティが見直されています。
団地では管理組合の活動をはじめ、地域のコミュニティが活発なケースが多く見られます。
今後の時代の流れ、単身世帯にとっても地域の繋がりや近隣とのコミュニケーションの取りやすさがメリットであると捉えられる場合も多いでしょう。
(pixabay)
注意点は?
多くの魅力がある団地リノベーションですが、大切な住まいだからこそ、団地ならではの注意点も合わせて知る必要があります。
エレベーター無しの5階建て
建設された当時には「団地の入居者=若者」と考えられていた事もあってか、エレベーター無しの5階建ての団地が多く見られます。
エレベーターの後付けも現実的ではないため、今後もエレベーターの無い環境が続くと考えられます。
若い世代でもエレベーターのある生活が当たり前の環境で育った人の場合、日常的に階段の上り下りが必須になる事を受け入れられないケースも多いと言います。
また、エレベーターが無い事によって引越しの際に割増料金がかかる可能性もあります。
(pixabay)
生活音の問題
団地の場合、一人暮らしと比較するとやはり家族で住む世帯が多いため、子供のいる世帯が上階の場合などには走り回る音といった生活音の問題が起きる可能性があります。
築年数が古いため、新しい建物と比較すると壁や床の防音性能が低い場合もあるでしょう。
駅からの距離
バス停が近いなど交通の便が整備されていたとしても、駅から距離が離れる場合が多いのは事実です。
駅までの近さを重要視する人にとっては、ひとつのハードルになるかもしれません。
外観の古さ
室内を綺麗にリノベーション出来ても建物自体の外観は古いままのため、外観も重視する人にとっては懸念点になる可能性があります。
外観が気になる場合には、団地の中でも比較的新しい物件を中心に検討する方が良いでしょう。
(pixabay)
配管の交換は可能か?
建物が古いということは、それに伴って配管関係が老朽化している可能性も高く考えられます。
リノベーションで快適な室内を実現しても、配管トラブルに遭ってしまっては快適な住まいとは言えないでしょう。
配管の交換が可能な構造なのかどうかは念のため確認した方が良いと言えます。
まとめ
団地リノベーションならではの魅力と注意点をしっかり理解すると、快適な住まいの選択肢が広がります。
リノベーションでは、間取りの変更といった大規模な改修が可能です。
手が届きやすい価格で手に入れた十分な空間を、リノベーションで快適な環境に変える。そんな「団地リノベ」が、今後益々注目されていくでしょう。